【米大リーグ】エンゼルス3-12ロッキーズ(7月27日・日本時間28日 アナハイム/エンゼル・スタジアム)
大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場したロッキーズ戦で、同選手が仲間の“二刀流”にエールを送る珍しいシーンが生まれた。9点ビハインドのエンゼルスは9回、リリーフ陣を温存するため外野手のイートンが登板。1回を無失点に抑える予想以上の好投でファンを沸かせた。
この日の試合は序盤からロッキーズが主導権を握り、5回の攻撃を終えた時点で10点をリード。エンゼルスはその裏に大谷が特大の36号2ランで一矢を報いたものの、6回に2点を追加されて再び10点差に。9回を迎えた時点で9点差と逆転が難しいことから、ベンチは投手陣の負担を軽減するため外野手のイートンをマウンドに送った。
思わぬ形でメジャー初登板の機会が巡ってきた左腕のイートンだったが、初球から87マイル(約140キロ)の直球でストライクを奪うと、“二刀流”の第一人者である大谷もベンチから「いいぞ!」というような声をかけるなど大はしゃぎ。イートンは2番・ロジャーズにこそ内野安打で出塁を許したものの、続くフエンテスとルイーズを見事に打ち取り、球速も最速90マイル(約144.8キロ)を記録するなど本職顔負けのピッチングを披露した。
この日は投手陣が計12失点と不甲斐ない試合となってしまったこともあり、ABEMAの中継で実況を担当した上野智広アナは「今日投げたどのピッチャーよりもイートンが良く見えてきました」と思わず本音をポロリ。ファンからも「イートンが一番良くて草」「めっちゃええ球」「普通にうめえ」「90マイル出てるやんけ!」「完全に二刀流」「エンゼルスはいい補強したな」「イートンローテ入れ」など冗談交じりのコメントが続々と寄せられた。
イートンは2本のヒットを打たれながらも、緩急を織り交ぜたピッチングでロッキーズ打線を翻弄し、1回を投げて無失点。21球中13球がストライクと、野手離れした制球力も光った。大役を終えてベンチへと引き上げると、大谷をはじめとしたチームメイトたちはハイタッチで労をねぎらい、イートンも満足げな笑顔を浮かべていた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)