【米大リーグ】エンゼルス3-12ロッキーズ(7月27日・日本時間28日 アナハイム/エンゼル・スタジアム)
エンゼルス大谷翔平投手が、5回に迎えた第3打席で2試合ぶりとなる36号2ランを放った。打球初速度は177.7キロ、飛距離は141メートルという完璧な一発は、大敗ムードに沈んでいた地元ファンのテンションを一瞬でMAXに引き上げる会心の一撃。序盤から点を取られ続け、ストレスが溜まりまくっていた人々も、かなりすっきりして家路についたことだろう。そんなホームランは、ファンの目に焼き付くだけでなく、耳にもしっかりと残るような何度でも聞きたくなる打球音だった。
ど真ん中に入ってきた変化球をフルスイングした大谷の打球は、26度の角度で飛び出し、右中間スタンドに一直線。打った瞬間、それとわかる当たりに大谷も「確信歩き」で一塁へと進み出した。打球の勢いももちろんだが、ホームランだと瞬間的に判断できるのが、爽快すぎる音だ。現地の実況も、バットとボールが当たった瞬間「OH!OH!」と連呼。中継していたABEMAにも、視聴者から「音最高すぎる」「エグい音」「打球音やべーー」「めっちゃいい音だった」といったコメントが殺到した。
根元で詰まるでもなく、先端に引っ掛けるでもなく、真芯で捉えたからこそ響き渡る透き通った打球音。この音が出るようでなければ、140メートル級のホームランなど、そうそうは出ないだろう。打球速度、飛距離に注目が注がれる中、まだ数値として表現されたことがない打球音にも、今後着目する分析家が出てきそうだ。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)