【米大リーグ】エンゼルス-ロッキーズ(7月28日・日本時間29日 アナハイム/エンゼル・スタジアム)
エンゼルス大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場し、4回2死一、二塁から両リーグトップを独走する2試合連続の37号3ランを放った。これで2位のゲレロJr.(ブルージェイズ)との差は、ついに5本差まで広がった。年間ペースでも59.3本と、メジャーでも過去に5人(8度)しか記録していない年間60本の達成も、いよいよ夢ではなくなってきた。
オールスター明けの6試合で14三振を喫するなど一時的なスランプに陥った大谷だが、23日(24日)の完全オフをきっかけに、状態が急上昇。休養後の4試合では15打数6安打2本塁打、打率.400と打ちまくっている。変化球中心の組み立てに苦しむ中でも、甘く入って来た時は逃さずスタンドに放り込むスイングで相手投手にプレッシャーを与え続けている。この日も第1打席から鋭い打球で一、二塁間を抜くライト前ヒットで出塁。5試合連続安打を記録していた。
第2打席を四球で歩き迎えた第3打席、カウント2-1から外寄りのボールに長い手を伸ばして強振すると、打球速度は113.1マイル(約182キロ)の弾丸ライナーで、あっという間にライトスタンドに飛び込んだ。
チーム101試合目での37本は、年間162試合で換算すると59.3本という超ハイペース。長いメジャーの歴史でも5人(計8度)しか達成していない年間60本に再び近づいてきた。60本達成は、2001年のボンズ(ジャイアンツ=73本)、ソーサ(カブス=64)以来、20年ぶりの快挙となる。
この一発で、本塁打王としてはさらに独走状態を築いたが、打点王争いにもいよいよ参戦。82打点でトップのディバース(レッドソックス)に迫る81打点とトップと1差に。投打二刀流ながら打撃二冠という、前代未聞の快挙に向けて突き進んでいる。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)