【米大リーグ】エンゼルス-アスレチックス(7月29日・日本時間30日 アナハイム/エンゼル・スタジアム)
大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場したアスレチックス戦で、エンゼルスの新人投手・ウォーレンがメジャーデビューを果たした。初登板ながら7回2死満塁という大ピンチを無失点で切り抜け、続く8回も3者凡退の好投を披露。球場に応援に駆けつけていた家族が歓喜する姿がファンの感動を誘った。
アスレチックスの4点リードで迎えた7回、2番手のキンタナが2死満塁のピンチを招くと、エンゼルスのマドン監督は新人投手のウォーレンを3番手としてマウンドに送った。この大胆な采配を受けて、ABEMAの中継で実況を担当した石黒新平アナも「ここで行かせるんですか!オースティン・ウォーレン、なんと満塁でメジャーリーグデビューです」と仰天。投手陣の層の薄さが課題となっているエンゼルスは、2018年のドラフト6巡目で指名された25歳の右腕に命運を託すことになった。
大きな期待と不安が球場に渦巻く中、ウォーレンはアスレチックスの5番・ラウレアーノを内角へのツーシームで打ち取って満塁のピンチを切り抜けた。すると中継のカメラは、スタンドで飛び跳ねながら大喜びする家族の姿に注目。続く8回も続投となったウォーレンだったが、投球の合間に両親をはじめとした家族がリポーターのインタビューに答えるという異例の中継シフトが敷かれた。
ウォーレンがアウトを取るたびに手を叩いて感情を爆発させる家族の姿に、石黒アナは「ご家族ってこんな感じですよね。お母さんの表情をずっと映していてほしいですね」としみじみコメント。視聴者からも「素敵な家族」「微笑ましいな笑」「ドキドキだよね」「自慢の息子」「アメリカだな」「家族愛っていいねぇ」とほっこりした様子のコメントが続出した。
ウォーレンが8番・マーティンからメジャー初三振を奪って8回を3者凡退で締めると、息子の勇姿を見守っていた母親は喜びのあまり絶叫。さらに目元に涙を浮かべた娘たちと熱い抱擁を交わすと、敗色濃厚な試合にも関わらずエンゼル・スタジアムはあたたかな祝福ムードに包まれていた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)