豊島将之叡王（竜王、31）が8月3日、叡王戦五番勝負第2局（山梨県甲府市・常磐ホテル）で藤井聡太王位・棋聖（19）と対戦する。お～いお茶杯王位戦七番勝負でも戦い、「ダブルタイトル戦」となっている両者の対決だが、直近では、この叡王戦第1局を含め藤井王位・棋聖が3連勝。以前から言われてきた相性の良さについても、周囲のイメージはだいぶ薄れてきた。「以前からやっぱり指していて手強い相手だなと思っていました」と、特に変化はないとコメント。昨期は史上最長の第9局までもつれてまで獲得した叡王のタイトル防衛に向けて巻き返しを狙う。
【中継】叡王戦 五番勝負 第二局 豊島将之叡王 対 藤井聡太王位・棋聖
デビュー以来、6連勝するなど、藤井王位・棋聖の前に大きな壁となって立ちはだかってきたが、直近では3連敗、5局でも1勝4敗と押され始めている。「（王位戦の）1局目の将棋は序盤でやや失敗してしまったのと、中終盤のところでちょっと何かありそうかなという感触はあっていたんですが、具体的な手順が発見できなかったです。そういったところを修正していけたらと思います」と、反攻への準備は進めている。
直接対決の成績については「最近の将棋も何かチャンスは作れていて、こちらがうまく指せていないので、相手がどうこうというより、自分がうまく指せたらと思っています。もともとあまり成績は気にしていなかったので」と、藤井王位・棋聖の力よりも、自分の出来次第だと強い意志も見せた。その才能を高く評価する後輩棋士ながら、あっさりとタイトルを明け渡すつもりはない。
（ABEMA／将棋チャンネルより）
