藤井聡太王位・棋聖、最終盤で豊島将之叡王に逆転負け 1勝1敗のタイに/将棋・叡王戦五番勝負
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 藤井聡太王位・棋聖(19)が8月3日、叡王戦五番勝負第2局で豊島将之叡王(竜王、31)に161手で敗れ、シリーズ成績は1勝1敗のタイになった。互角の序中盤を経て、終盤に入ったところでは優勢、さらには勝勢に近づいたと見られていたが、持ち時間を使い切り1分将棋に入った最終盤で、豊島叡王の勝負手を食らい形勢逆転。勝てば最年少での三冠に王手がかかる一局だったが、惜しい1敗を喫することになった。

【中継】叡王戦 五番勝負 第二局 豊島将之叡王 対 藤井聡太王位・棋聖

 一時は「苦手」「天敵」と言われてきた豊島叡王に対し、直近では3連勝し克服したと思われていたが、先輩棋士に意地を見せられた。角換わりから始まった一局は、序盤から工夫を見せ、研究の深さにも定評がある豊島叡王に食らいつき、互角のままで終盤の入り口を迎えた。ここで相手深くに角、銀と打ち込んだところからペースを掴み、終盤はリードする時間が大半に。周囲の評価も、勝利が近いという評判だった。

 ところがここから豊島叡王が渾身の勝負手を連発。リスクを負わず勝ちやすい手順を選んでいたはずの藤井王位・棋聖だったが、わずかな隙で一気に形勢は豊島叡王に。そこから再逆転することはできず、痛い逆転負けとなった。

 対局後、藤井王位・棋聖は「手の流れとしては悪くないのかなと思っていた」と、自分のペースで指せていた自覚はあったものの、終盤で豊島叡王の粘りに対応を誤ったとし、最終盤に王手ラッシュで再逆転を狙ったところでは「王手は続くのですが、足りないと思っていました」と振り返っていた。また第3局に向けては「3局目もすぐあるので、内容的には反省して、気持ちを切り替えて臨めればと思います」と語った。

 両者の対決は、まだ長く続く。叡王戦第3局は来週9日、愛知県名古屋市「か茂免」で行われる。さらに、並行して行われているお~いお茶杯王位戦七番勝負も、第4局が18、19日に控えている。2つのタイトルをかけた「真夏の十二番勝負」は、さらに熱さを増していく。

ABEMA/将棋チャンネルより)

第6期 叡王戦 五番勝負 第二局 豊島将之叡王 対 藤井聡太王位・棋聖
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第34期 竜王戦 決勝トーナメント 藤井聡太王位・棋聖 対 八代弥七段
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