2018年秋にスタートしたプロ麻雀リーグ「Mリーグ」。長年プロとして活躍してきたのではなく、この新リーグの誕生をプロ入りすぐに見届けたのが、「RTD Girls Tournament 2021」に出場している中野ありさ(最高位戦)だ。「いいタイミングでプロに入りました。これから盛り上がる熱気を感じました」と、世の中における麻雀の認識が変わり始める時に、プロ雀士になった人々はどんな思いを持って日々戦っているのか。
【中継】RTD Girls Tournament 2021 予選2日目
2018年にプロ入りし、わずか半年でタイトルを手にした。「実力が誰よりも下だとわかっていたので、下手なことはせず、真っ直ぐ打っていこうと心掛けた」とはいえ、そう簡単にタイトルまで手が届くものでもない。その点は、大学時代から本格的に打ち始めても勝てるセンスの良さだろう。
プロ麻雀界の最高峰と言われるMリーグについては「雲の上感が、すごくありますね」と笑う。「実力だけじゃなくて、運やタイミング、自己プロデュース力など、総合的に素晴らしい人が選ばれていると思います」と、目を輝かせた。プロ入り前には魚谷侑未(セガサミーフェニックス=連盟)に相談したことがあり、また現在拠点としている愛知に小林剛(U-NEXT Pirates=麻将連合)が来た時は「追っかけていました」と、ミーハーなところもある。
憧れの気持ちは強い分、すぐにMリーグ入りという言葉は使わない。「今は名古屋のお店で店長もしているので。まずは今の状況で東京の方、全国の方に私の存在を知ってもらうとこからですね」と、地道に足を進める。「マルチで活躍されている方もたくさんいらっしゃるし、大きな舞台で何かを掴み取る方たちばかり。ただ気持ちでは負けたくないですね」。笑いながら話していた中野の目が、この時ばかりは鋭く光っていた。
◆RTD Girls Tournament 2021 全8選手が参加し、予選は1日4試合を2日間、計8試合を行い、1人4試合に出場する。上位6人が準決勝に進み1日3試合を2日間、計6試合で1人4試合し、上位4人が勝ち上がる。決勝は1日4試合で優勝者を決める。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)