身近にトッププレイヤーがいたことで、向こうの世界に行きたくなった。「RTD Girls Tournament 2021」に参戦している長澤茉里奈(協会)は、グラドルとしても活躍し「まりちゅう」の愛称で親しまれている。関連作品に出演したことをきっかけに、麻雀仕事が増えてきたが、単に楽しむだけでなく戦いたくなった。「私も壁の向こう側に行きたくて」。まさに駆け出しプロ雀士となった現在の心境を聞いた。
【中継】RTD Girls Tournament 2021 予選2日目
麻雀に触れたきっかけはドラマ、映画の「咲-Saki-」の出演から。そこから国内最大のプロアマ大会「麻雀最強戦」のアシスタントや、映画「ノーマーク爆牌党」のヒロインも演じた。その他、麻雀対局番組でもMCを務めるなど、盛り上げ役になっていたが、徐々に戦うことへの憧れが強くなった。「Mリーグが発足してから、麻雀がどんどんすごいスポーツになっていくので、プロへの憧れも強くなりました。普段からトッププロの方々とお仕事をする機会が多くて、みんな麻雀が下手な私にも優しいんですけど、やっぱりプロとの分厚い壁をひしひし感じていたんですよね」。同じ空間にいても、どこか住む世界が違う。あちらの世界に行きたい。そう決めたのがちょうど1年前の8月。そこからプロテスト合格に向けた準備を進めていた。
平日をメインにグラドルの仕事をこなし、週末には麻雀関連の仕事が入る。また毎週のように勉強会にも参加する。「みんなノーギャラでも集まってくれるんですよ。優しいですよね。それぐらい期待もしていると言ってくれて。強くなって恩返ししないといけないんですよ」と、本人以上に周囲の期待で背中を押されている。アマチュアで楽しんでいたころとはまるで別物の麻雀にも驚いた。「全然違いますよね。純粋に麻雀を楽しんでいたころとは違うし。ビシバシ言われているし、本当にまだまだだなと思います」と、修行を積む日々だ。
度胸試しで参加したMリーグ、EX風林火山のオーディションでは、真剣にプロ同士が戦うという世界を肌で感じた。「今でも昨日のことのように思い出せますね。本当に緊張したし、結果もめちゃくちゃ悪くて、プロの洗礼を受けました。本当に人生を賭けている人がほとんどだったから、これは勝てないと思いました」と、気持ちで押された。ただ、本人が臨んだのは、こういうひりひりとした戦いの世界に身を置くこと。目標は大きい。「まだド新人ですけど、いずれは協会といえばまりちゅう、みたいに言われたいですよね。協会の一押しになりたい。Mリーグですか?まだ夢のまた夢、雲の上ですね。でもいつか目指したいし、それが5年後でも10年後でもいいです」。かつてはパブリックビューイングのMCも務めたことがあるMリーグ。今は遠い目標だが、一歩ずつ近づいていく。
◆RTD Girls Tournament 2021 全8選手が参加し、予選は1日4試合を2日間、計8試合を行い、1人4試合に出場する。上位6人が準決勝に進み1日3試合を2日間、計6試合で1人4試合し、上位4人が勝ち上がる。決勝は1日4試合で優勝者を決める。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)