【米大リーグ】レンジャーズ1-2エンゼルス(8月4日・日本時間5日 アーリントン/グローブライフ・フィールド)
エンゼルスの大谷翔平投手が敵地でのレンジャーズ戦に「2番・投手」で先発出場。6回86球を投げて被安打4、1失点、6奪三振の好投で今シーズン6勝目、メジャー通算10勝目を挙げた。ターニングポイントとなった6回には、一気にギアを上げて98マイル(約157.7キロ)を超える速球を連発。本気のピッチングで「ここで最速!」「ギア谷チェン平」とファンを沸かせた。
この日の大谷は苦手としている立ち上がりこそやや制球に苦しんだものの、その後はしっかりと持ち直して5回までレンジャーズ打線を無失点に抑えた。勝利投手の権利を手にして迎えた2点リードの6回、先頭のカイナーファレファにレフト線へのツーベースを許して無死二塁のピンチを招くも、ここからがMVP候補で大本命に推される二刀流の真骨頂だった。
続く2番・ロウを内角低めの96マイル(約154.5キロ)でわずか1球でセカンドゴロに仕留めると、1死三塁の場面でレンジャーズの主砲である3番・ガルシアとの対決を迎える。ここが勝負どころと見た大谷は、初球から98マイルとエンジン全開。3球目にはこの日最速となる99マイル(約159.3キロ)をマークし、本気のピッチングを目にした視聴者から「99マイル!」「大谷(少し本気出すか~)」「本気モード」「ここで最速!」「ギア谷チェン平」といったコメントが殺到した。
その後ガルシアのショートゴロの間に1点を失うも、大谷は4番・ハイムに対しても初球から99マイルの全力投球。2ストライクと追い込んだ直後の3球目、98マイルの速球を投げ込んだ場面では、「おおっ!」という吠えるような声が聞こえるシーンも。最後はカウント1-2の4球目、アウトコースからストライクゾーンに切り込むバックドアのカットボールで空振り三振。気迫で要所を締めた大谷はマウンド上で雄叫びを上げ、「素晴らしい!」「吠えた!」「完璧」「ナイスピッチング!」「エースだな」「まじでカッコいい」とファンを沸かせた。
86球と球数にやや余裕を残しながらの降板となった大谷は、6回を投げて被安打4、1失点、6奪三振の好投。先発投手としての規定投球回数には達していないものの、4試合連続でのQS(クオリティ・スタート)で防御率は2.93とついに2点台に突入した。さらに7回以降はエンゼルスのリリーフ陣が踏ん張りを見せ、メジャーでの自己最多を更新する6勝目をゲット。本塁打王でありながらチームを支えるエースでもあるという、二刀流選手としての唯一無二の存在価値をまたしても結果で証明してみせた。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)