プロ将棋界唯一の団体戦「お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント2回戦第1試合、チーム渡辺とチーム永瀬の対戦が8月7日に生放送され、第1局で永瀬拓矢王座(28)が渡辺明名人(棋王、王将、37)とのリーダー対決に113手で勝利、チームに貴重な初白星を持ち帰った。
【動画】お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント チーム渡辺VSチーム永瀬
公式戦では「トリプルスコアくらいつけられている」という永瀬王座だが、実際の成績は5勝16敗。棋王戦、王将戦といったタイトル戦で挑戦したものの、その安定した強さに跳ね返されてきた。それでもフィッシャールール初対決の本局では、先手番から矢倉を選択。雁木を選んだ渡辺名人に対して、序盤から少しずつリードを奪うと、その後も落ち着いた指し回しに終始した。
解説を務めた青嶋未来六段(26)も「力戦のような将棋。先手の永瀬王座が序盤でやや作戦勝ち。大局観が素晴らしかったです」と高く評価。大会連覇に向けて、リーダー自ら好スタートを切り、対局後には少し笑みも見られていた。
◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)