プロ将棋界唯一の団体戦「お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント2回戦第1試合、チーム渡辺とチーム永瀬の対戦が8月7日に生放送され、第2局でチーム永瀬の増田康宏六段(23)が、チーム渡辺の戸辺誠七段(35)に86手で快勝した。
【動画】お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント チーム渡辺VSチーム永瀬
戦前から戸辺七段の中飛車、さらに“戸辺攻め”と呼ばれる強烈な攻め将棋への対応を考えていた増田六段は、戸辺七段の中飛車からの向かい飛車・穴熊に、居飛車からの銀冠という得意の戦型を選択。「穏やかな展開になったので、それなら自分の力が発揮できると思いました」と狙い通りの進行となると、中盤あたりから抜け出し、そのままリードを拡大。「内容もよかった。作戦通り行きました」と納得の将棋で、チームに連勝をもたらした。
解説の青嶋未来六段(26)は「得意戦法がぶつかりあって中盤は難しかったんですが、増田六段が鋭かった。緩みなく攻め続けて、後手が一方的に攻める展開でした」と、増田六段の快勝譜だと振り返っていた。
◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)