プロ将棋界唯一の団体戦「お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント2回戦第1試合、チーム渡辺とチーム永瀬の対戦が8月7日に生放送され、第4局で永瀬拓矢王座(28)が渡辺明名人(棋王、王将、37)に114手で勝利した。第1局に続くリーダー対決となったが、最終盤では渡辺名人から時間のない中で王手ラッシュをかけられるものの、冷静に対応。見事回避に成功し、リーダー対決2連勝でチームに大きな3勝目をもたらした。
【動画】お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント チーム渡辺VSチーム永瀬
渡辺名人の先手で始まった一局は矢倉の出だしに。序盤から棒銀で攻めてきた相手に対して「最新型の将棋。新しい研究を出されて、こちらが対応できなくて苦戦でした」というように、中盤まではペースを握られる展開が長く続いた。
それでも終盤に向けて徐々に巻き返すと「全体的に苦しい将棋だったので、下駄を預けていくのは仕方ない」と割り切ったことも功を奏し優勢に。激しい攻め合いの中で抜け出すと、最終盤は勝負に出た渡辺名人の王手ラッシュを冷静にかいくぐった。
◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)