プロ将棋界唯一の団体戦「お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント2回戦第1試合、チーム渡辺とチーム永瀬の対戦が8月7日に生放送され、第6局でチーム渡辺・渡辺明名人(棋王、王将、37)が、チーム永瀬・屋敷伸之九段(49)に83手で勝利、スコア1-4のカド番で踏ん張る1勝を挙げた。
【動画】お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント チーム渡辺VSチーム永瀬
相矢倉から、後手の屋敷九段が二枚銀で盤面中央を制圧しに来たところを、渡辺名人は序盤からうまく手を組み立ててリード。5五の地点で強く踏み込んだところからはっきりと優勢になると、その後は危なげなく攻め続けて押し切った。第1局、第4局と相手のリーダー永瀬拓矢王座(28)に敗れており、この試合初勝利の感想には「連敗していたので、1つ勝てて少しホッとしています」と安堵の表情も見せていた。
解説の青嶋未来六段(26)も「渡辺名人の構想が素晴らしかった。角と銀を交換した手を素晴らしい大局観。一瞬駒損でしたが、駒の働きを重視した」と、渡辺名人らしい一局だと振り返っていた。
◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)