【米大リーグ】エンゼルス6-3ブルージェイズ(8月12日・日本時間13日 アナハイム/エンゼル・スタジアム)
エンゼルスの大谷翔平投手が、ブルージェイズ戦に「1番・投手」で先発出場。投手としては6回99球を投げて被安打3、奪三振6、与四死球3、失点2で今季7勝目を挙げ、さらに自身としては6月4日(同5日)の本拠地マリナーズ戦から数えて6連勝を飾った。
その初回、ゲレロJr.にレフト前ヒットを許すも無失点で切り抜けた直後の第1打席、やや詰まったようにも見えた打球が、逆方向に確度よく上がるとセンターの頭上をはるかに越えるツーベースヒットに。すると一塁を蹴って二塁に悠々と向かう大谷の背中を見つめる本塁打王を争うライバル・ゲレロJr.の表情がファンの間で注目を集め「ゲレロあ然」「『あいつピッチャーだよな』の顔w」「ゲレロの顔よw」といった反響が寄せられている。
シーズン途中から制球が改善し、ここ4試合は投手として防御率1.38と抜群の成績を残していた大谷。この日の立ち上がりも、打撃タイトルを争うゲレロJr.にはレフト前ヒットを許したものの、その他のバッターはしっかりと抑えて無失点。防御率8点台と課題とされていた初回を乗り切り、攻守交替の際には偶然接近したゲレロJr.に笑顔で声をかけるなど、自らいいリズムを作って第1打席へ向かった。
エンゼルスの先頭打者として打席に立った大谷は、ブルージェイズの先発・ベリオスの5球目、内角低めの94マイル(約151.2キロ)の直球を強振。やや詰まらされながらも左中間に飛んだ打球は、センターの頭を大きく越えてワンバウンドでフェンスに到達するツーベースヒットとなった。
打った大谷は快足を飛ばすまでもなく悠々と二塁へ到達。その際、大打球を確認し、一塁ベースを蹴って二塁に向かう大谷の姿をただただあ然とした様子で眺めているゲレロJr.の様子が現地映像に映し出されると、試合を中継したABEMAのファンからは「ゲレロあ然」「『あいつピッチャーだよな』の顔w」「ゲレロの顔よw」など、ゲレロの“ポカン顔”を指摘する声が殺到した。
この強烈な一打に実況も「詰まりながらも…センターの頭。このスイングを見る限り、打球の軌道を見る限り、今日もありそうですよ」と2試合連続となる39号に期待するコメントをしたが、この日の打者・大谷の第2打席以降は四球、中フライ、見逃し三振。期待された快音は聞かれなかった。
一方、ゲレロJr.との直接対決は左ヒット、空振り三振、四球。6回に迎えた3回目の直接対戦では、この日最速となる99マイル(約159キロ)で真っ向勝負を挑むも結果的には四球となった。本塁打王はもちろん、打点王、さらにはMVP争いを繰り広げているライバル同士がマウンドと打席で火花を散らすという異例な事態に大谷本人も度々笑顔を見せるなど、ファンにとってはたまらない試合となった。
なお、この試合を終えて大谷の防御率は2.93。さらにエンゼルスの先発投手として5試合連続で6回以上を投げたのは、2018年のフェリックス・ペーニャ以来となり、投手・大谷の存在感を示す価値ある1勝となった。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)