プロ将棋界唯一の団体戦「お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント2回戦第2試合、チーム木村とチーム稲葉の対戦が8月14日に生放送され、第4局でチーム稲葉のリーダー、稲葉陽八段(33)が、チーム木村・池永天志五段(28)に134手で勝利した。持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算されるフィッシャールールだが、稲葉八段は勝利した時の残り時間が4分2秒。内容でも持ち時間でも圧倒し、3連敗で沈滞気味だったムードを吹き飛ばした。
【中継】お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント チーム木村VSチーム稲葉
戦型は、池永五段が著書もあるほど得意としている角換わり。それでもお互い研究仲間ということもあり手の内を知り尽くしているため、序盤から両者の指し手はスピーディーに進んでいった。ただ、じっくり耐えていた稲葉八段は攻防が切り替わるタイミングですっとリードを奪うと、序盤で蓄えていた持ち時間の余裕を活かしながら、さらに素早く正確な寄せを披露。対局後には「時間を残しながら戦えたのがよかった」と、納得した表情だった。
まさかの4分残しという圧勝劇には、ファンからも驚きの声が続出。「4分残す鬼」「つよすぎw」「本気出した」「勝ち方がえぐい」など、その力強さみなぎり一局に、稲葉八段の意地を見たという感想が続いていた。
◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)






