【米大リーグ】エンゼルス-アストロズ(8月14日・日本時間15日 アナハイム/エンゼル・スタジアム)
エンゼルスの大谷翔平投手が「1番・DH」で先発出場。1回の第1打席に3試合ぶりとなる弾丸ライナーの39号ソロをライトスタンドにたたき込み、本塁打王を争う2位のゲレロJr.(ブルージェイズ)との差を「4」に広げ、両リーグトップで再びキング独走態勢に入った。また打点王争いでも89打点でトップのディバース(レッドソックス)に3差と迫り、投打二刀流での“打撃二冠”の偉業達成を射程圏内にとらえた。
11日(同12日)に行われた対ブルージェイズ、ゲレロJr.との直接対決3戦目の第2打席に今季38本目となる本塁打を放った大谷は、ここ3試合で10打数3安打1本塁打と打率.300で復調傾向。きのうの試合では過去にサイ・ヤング賞を獲得し、通算219勝目となる白星を挙げたグリンキーを相手に“大谷シフト”に阻まれた遊ライナー、右フライ、空振り三振と沈黙したが、8回に迎えた第4打席では替わった2番手・グレーブマンからタイムリーとなる三塁への内野安打を放つと、守備の一瞬の隙をついて二塁へ到達し、スタジアムを沸かせた。
3試合ぶりとなる一発で本塁打王争いを繰り広げる2位のゲレロJr.との差を「4」に広げた大谷。再びキング独走態勢に入るばかりか、打点王争いでも88打点のゲレロJr.を抜いて89打点でトップに立ったディバースに3差と肉薄。投打二刀流での打撃二冠の偉業達成を射程圏内にとらえることで、個人タイトル争いに加え、MVP争いでも大きなアピールとなる一撃となった。
またシーズン39本塁打は、エンゼルスの左打者としてはレジー・ジャクソン(1982年)に並ぶ記録。チーム記録の更新が、打撃二冠、MVPといったさらなる大記録に近づく“確かな一歩”となっていく。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)