感染拡大が止まらない新型コロナ。13日には東京都の新規感染者数が5000人を超えた。同日、ぶら下がり取材に応じた菅総理は、お盆の帰省や旅、不要不急の外出をできるだけ控えるよう呼びかけ。すでに感染した自宅療養者については「必ず連絡が取れるように、自治体と連携する」として、「酸素の投与が必要になった場合、酸素ステーションを設置する。その体制をこれから速やかに構築するように関係大臣に指示をした」と明かした。
【映像】10代コロナさん「ついに嗅覚が無くなりました」※実際の投稿(1分ごろ~)
そんな中、ネット上で“ある言葉”が広がりを見せている。それがハッシュタグ「#コロナ闘病中のみんなで話そう」だ。これは、新型コロナに感染した人々がTwitterで自らの体調や、自宅でどのように過ごしているかといった情報を発信。不安な毎日を過ごす中、自身にとってより身近な情報を得て、同じハッシュタグをつけたユーザーがお互いを励まし合うムーブメントになっている。
先月30日に感染し、自宅療養を続けていた10代の女性の投稿には、日々の体調の変化が赤裸々につづられている。
「腰、頭、喉が痛いです。発熱の前日から手の関節が痛かった記憶があります」
また、今月4日には「嗅覚が完全になくなった」と投稿。現在では体調も回復し、外出もできるようになったが、改めて新型コロナの恐ろしさを痛感しているという。
「夏休みも自粛して部活でもマスク付けて、手洗い消毒ガチ勢だった私が感染したの…もう運だよ…結局経路感染不明だし…」
SNSを通じて広がるつながりの輪。そんなつながりに「勇気づけられた」と話すのは、今月10日に新型コロナの陽性と診断されたアロエさん(仮名)だ。
「(ワクチンの)接種は早くて6月の頭ぐらいには2回目が終わっていました。それから2カ月くらいで感染してしまいました。今は自宅療養を続けています」
ワクチンを2回接種した後に感染したアロエさん。いわゆる“ブレークスルー感染”だ。「自治体などの支援も満足に受けられてない」と話す中、アロエさんはネットの力にすごく助けられているという。
「新型コロナにかかると『夜が怖い』という人が多いんです。夜になると呼吸がしにくくなるなど、みんな症状が悪化するので、そういう話が(周りで)なかなかできないから、Twitterくらいしか発散する場がない。そういう人がすごく多い。Twitterで自分と同じような状態だったけど、数日したら回復して良くなっているツイートを見ると、すごく励みになって、自分も勇気づけられます」
そして、アロエさん自身も療養中の食事の内容などをTwitterで発信。自分が勇気づけられたように、誰かの力になりたいと話す。
「コロナになって、やっぱり周りから差別偏見的な目があるんじゃないかと、いろいろ考えてしまって。コロナになった人じゃないと、このつらさや社会的な立場が分かち合えないと思います。私は幸い、実家で療養することができているので、コロナになっていても食欲が湧く、元気になるような食事を心がけています。そのメニューを写真でアップしたり、今は自宅療養3日目ですが、少しずつ何か経験で発信できることが増えればいいなと考えています」 (『ABEMAヒルズ』より)
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