藤井聡太王位・棋聖(19)が8月22日、叡王戦五番勝負第4局(愛知県名古屋市・名古屋東急ホテル)で、豊島将之叡王(竜王、31)と午前9時から対局開始した。藤井王位・棋聖はシリーズ成績を2勝1敗としており、本局に勝利すれば初の叡王獲得に成功。羽生善治九段(50)が1993年に樹立した最年少での三冠記録、22歳3カ月を28年ぶりに更新する19歳1カ月で、史上初の「10代三冠」を達成する。同郷の先輩棋士から奪取し、将棋史に新たな記録を刻むか。
【中継】第6期 叡王戦 五番勝負 第四局 豊島将之叡王 対 藤井聡太王位・棋聖
お~いお茶杯王位戦七番勝負でも豊島叡王と戦っている藤井王位・棋聖は、タイトルホルダーをはじめ、トップ棋士との戦いが続くようになった2021年度も他の追随を許さない勝ちっぷり。前日までに26局指し22勝4敗、勝率.8461は圧巻というほかない成績だ。以前は「天敵」「苦手」とされていた豊島叡王との対戦成績も、通算で6勝8敗と接近。「ダブルタイトル戦」に入った直近7局では5勝2敗と勝ち越している。(叡王戦2勝1敗、王位戦3勝1敗)。
両者は18、19日に王位戦七番勝負の第4局でも戦ったばかりで、本局は中2日での対戦。さらに中1日置いて24、25日には再び王位戦七番勝負で第5局を戦う。1週間で3局、計5日間も戦い続けるタイトルホルダー同士らしいハードスケジュールだが、ファンからは「真夏の十二番勝負」として、熱い視線が注がれている。なお、藤井王位・棋聖は30日に竜王戦挑戦者決定三番勝負の第2局で、永瀬拓矢王座(28)に勝利すると、挑戦権を獲得。さらに増えて「十九番勝負」になる可能性もある。
持ち時間は各4時間で、先手は豊島叡王。ABEMAでは、この対局を終了まで生放送する。また、視点を変えられるマルチアングル放送も同時に実施中だ。
(ABEMA/将棋チャンネルより)