藤井聡太王位・棋聖(19)が8月22日、叡王戦五番勝負第4局(愛知県名古屋市・名古屋東急ホテル)で、豊島将之叡王(竜王、31)と現在対局中だ。藤井王位・棋聖は本局に勝利すれば、叡王奪取に成功。自身初の三冠を史上初の10代、19歳1カ月で達成することになる。注目の戦型は相掛かりで、正午からの昼食休憩までで形勢は豊島叡王が有利に、持ち時間でも豊島叡王が約1時間リードしている。同郷の先輩棋士を相手に、新たな記録を作り上げることができるか。
【中継】第6期 叡王戦 五番勝負 第四局 豊島将之叡王 対 藤井聡太王位・棋聖
今回のシリーズは藤井王位・棋聖が第1局を制して先勝。第2局も藤井王位・棋聖が終盤までリードしていたが、豊島叡王が意地を見せて逆転勝利した。第3局は午前中から両者とも指し手のテンポが早く、スピーディーな一局になったが終始盤上をコントロールした藤井王位・棋聖が快勝。初の叡王に王手をかけた。
本局にかかっている記録が、史上最年少での三冠。現在の記録は1993年に羽生善治九段(50)が作った22歳3カ月で、この一局に藤井王位・棋聖が勝利すると、これを2歳2カ月も更新。初の「10代三冠」を達成する。藤井王位・棋聖は年度内に竜王、棋王、王将まで挑戦、さらに獲得する可能性を残しており、仮に全て奪取に成功すれば「10代六冠」までその記録は伸びる。
お~いお茶杯王位戦七番勝負も並行して行われる「ダブルタイトル戦」だが、この2つを足した「十二番勝負」で見ると、藤井王位・棋聖が5勝2敗(叡王戦2勝1敗、王位戦3勝1敗)とリード。デビュー以来6連敗を喫した同郷の先輩棋士に対して、「苦手」「天敵」と語られることも、この夏の連戦でみるみる減っている。
持ち時間は各4時間で、先手は豊島叡王。ABEMAでは、この対局を終了まで生放送する。また、視点を変えられるマルチアングル放送も同時に実施中だ。
【昼食の注文】
豊島将之叡王 鰻ひつまぶし 藤井聡太王位・棋聖 名古屋コーチンスパイシーカレー
【昼食休憩時の残り持ち時間】
豊島将之叡王 3時間2分(消費58分) 藤井聡太王位・棋聖 2時間(消費2時間)
(ABEMA/将棋チャンネルより)