プロ野球・北海道日本ハムファイターズから20日に読売ジャイアンツへ電撃移籍した中田翔選手。暴力行為を理由に11日に日本ハムからプロ野球協約の第60条に基づいて出されていた無期限出場停止処分については移籍と同時に解除申請が出され、翌21日には初出場。22日にはスタメンで出場、ホームランを打つなどの活躍を見せている。
カンニング竹山は「中田選手はスター性もあるし、どこの球団も欲しがる選手だ。日本のプロ野球の宝だと言ってもいい。絶対につぶしてはダメだと思う。僕自身、好きな選手だし、もっともっと活躍してほしいと思っている」とした上で、「ただ、やっぱり暴力の問題を起こしてトレードに出され、すぐにスタメンで出るのは違うと思う。監督同士の電話で決まったという報道もあったが、中田選手と後輩の選手との間に何があったのか、ファイターズから詳細は発表されていない。処分をし、トレードに出すということは、基本的には“いらない”と判断したということだと思うが、本当に反省させたいということなら、ファイターズの中でやればよかったのではないか。プロ野球は子どもたちの憧れだから、模範であるべきだということを謳っていたはずだし、巨人軍には“紳士たれ”という言葉もある。いずれは出場させるべきだが、今回のやり方は納得がいかない人も多いと思う」と疑問を呈する。
ライターの中川淳一郎氏は「不倫騒動で退団したロッテの清田選手は未だに復帰できていないが、それはどうなのか。また、巨人と日本ハムは、以前は後楽園球場、東京ドームで一緒にやっていた間柄から、裏で“シャンシャン”というのがあったのではないかと思ってしまう。昔、不倫スキャンダルを起こした二岡智宏選手を引き取ってくれたし、大田泰示選手も移籍してから化けた。その“お礼”として、中田選手をあげたということではないか」と推測。
ジャーナリストの堀潤氏は「つい先日、“巨人軍としては取りたくない”という関係者のコメントを記事で読んだばかりだったので、“取るんだな、出るんだな、活躍するんだな”思って見ていた。やっぱり、誰かの“鶴の一声”があったのだろうと察する。球団に関してはブランディングが必要な上場企業が支えている場合と、ある種のオーナー企業のような非上場企業が支えている場合があるので、対応も分かれるのかもしれないし、そもそもプロ野球は公的機関ではなく、あくまでも民間の団体だ。あとは見ている人たちが支持するのか支持しないのか、というボールを受け取ったということではないか」とコメントした。
テレビ朝日の平石直之アナウンサーは「処分が出された以上、それなりの深刻な事態があったことは想像できる。それはホームランを打ったからといって帳消しにはならないだろうし、被害者はどう受け止めているのだろうか。そこを日本野球機構(NPB)がどう考えるのか、という議論が出てくるのではないか」と締めくくった。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)
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