将棋のお~いお茶杯王位戦七番勝負の第5局が8月25日に2日目を迎えた。挑戦者の豊島将之竜王(叡王、31)が前日に封じた46手目「△3三桂」が開封され、午前9時過ぎに藤井聡太王位(棋聖、19)の手番から対局が再開した。相掛かりから始まった一局は、封じ手の数手前で2人とも約2時間の大長考を入れるなど、序盤から中盤に向けての主導権争いで多くの時間を割いた。封じ手時点での形勢は、全くの互角と見られている。
【中継】お~いお茶杯第62期王位戦七番勝負 第五局2日目 藤井聡太王位 対 豊島将之竜王
同シリーズは、豊島竜王が第1局に完勝とも言える内容で先勝。ただ第2局からは藤井王位が3連勝を果たし、王位初防衛に王手をかけた。叡王戦五番勝負でも戦っているため「ダブルタイトル戦」「真夏の十二番勝負」などと表現されるが、タイトルをかけた戦いは8局指して藤井王位の5勝3敗(王位戦3勝1敗、叡王戦2勝2敗)と勝ち越し。ただ、2日前に行われた叡王戦第4局では豊島竜王が快勝しており、本局に向けた勢いも五分五分といった見解が多い。
同じ相手と短期間で繰り返し当たることで、普段以上に注目されているが戦型。本局は相掛かりになったが、ダブルタイトル戦では3局連続の4局目。その他の5局は全て角換わりで戦われている。ハードなスケジュールの中、新たな研究を進め、実戦に使えるまで精度を高められるかも、勝敗を大きく左右する。
持ち時間は各8時間の2日制で、先手は藤井王位。ABEMAでは、この対局を終了まで生放送する。また、視点を変えられるマルチアングル放送も同時に実施中だ。
【封じ手時点での残り持ち時間】
藤井聡太王位 4時間27分(消費3時間33分) 豊島将之竜王 4時間4分(消費3時間56分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)