将棋界においては、もはやタイトル戦の常連の仲間入りを果たしている藤井聡太王位・棋聖(19)だが、盤外ではまだまだ未経験のものがあった。プロ将棋界唯一の団体戦「第4回ABEMAトーナメント」に、リーダーとして出場している藤井王位は、多忙な中、本戦トーナメントを前に伊藤匠四段(18)、高見泰地七段(28)と、さらに結束を高めるための動画を収録。20分弱だったが、ここで人生初の「番組MC」を務めることになった。
公式戦はほぼ全局放送され、将棋関連番組でも数え切れないほど取材を受けている藤井王位だが、自ら番組を仕切るとなると、まるで別の話だ。「番組MCの藤井聡太です。私が初の番組MCに挑戦します」と切り出すと、伊藤四段と高見七段がディベート対決する企画を進行。高見七段から「私と伊藤さんで、意見を戦わせるってことですかね」と聞くと、「はい、ざっくり言って、そんな感じです」と、自然に出たか、それとも台本に書かれていたか、取材などではあまり使われない「ざっくり」というワードで場を和ませた。
ディベートのお題としては「戦法は矢倉か、相掛かりか」「兄弟にするならどっち」「将棋めしといえば」など、多岐に渡るもの。それでも、2人のディベートがうまく展開するようにつなぐと、時折自分に飛んでくる質問についても、そつなく対応。この10月でプロデビューから丸5年、青年としての振る舞いも成長を感じさせた。
なお、ファンからは対局時に見せない表情盛りだくさんの動画に「かわいいしかない」「藤井二冠は切れ味するどい突っ込みを持ってる」「何回見てもニヤニヤしてしまいます」と、喜びの声が溢れていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)