BPO(放送倫理・番組向上機構)の青少年委員会は24日、視聴者や中高生モニターからの意見を踏まえ、「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」について審議対象とすることを明らかにした。たただ、中高生の意見の中には“きっちり守ると面白さが半減してしまう”“嫌だったら自分でNGを出しますよね”“勝手に『苦痛』と決めつけるのは良くない”といったものもある。どのような議論になるのだろうか。
EXITの兼近大樹は「びっくりした。僕も1年目の頃からそういう番組に関わってきたので、終わらせられるんじゃないか、お笑いがなくなるんじゃないかと思った。そろそろ“ライセンス制”にして、“これはプロ同士がやっているレベルの高いことをやっているので、もちろん皆さんは真似しちゃいけませんよ”と、技術を見せているということが分かるようにした方が良いかもしれない。ただ、それはあくまで“枠の中”でのこと。YouTubeとか、アングラでの激しさが増していく怖さもある」とコメント。
紗倉まなは「芸人さんが体を張って再現してくださったVTRとかを見て、素直に面白いなと笑うこともある。演出上、ちょっと大げさにパフォーマンスしなくちゃいけない部分だったり、痛くないけどオーバーに痛がってみたりする部分については野暮だから言わないわけだし、大人はそれを把握している。でも、それを真に受けてしまう子どもへの影響があるのかな、ということも分かるし、大人も実際はどうなんだろうと思いながら楽しんでいることもあると思う。いじめを助長しないために、なんでもかんでも表現を規制するということが解決法なのか、難しい」と困惑気味に話した。
フリーアナウンサーの柴田阿弥も「おそらく“いじり”と“差別”の境界線が問題だと思う。芸人さんやタレントさんというプロ同士がナイフを投げ合っていたはずなのに、それが昔よりも視聴者に刺さってしまう場合が増えているのかなと感じる時がある。私はバトルアニメや映画が大好きなところはあるが、“容姿いじり”については最近引っかかる。差別発言につながるようなこと、世の中の固定概念を生んじゃうようなことを言うのは慎重になるべきだと思うし、見たくなくても見ちゃう可能性があるテレビのようなものと、検索して能動的に見るYouTubeなどは違うと思う。そこはより厳しくなっても仕方ないのかなというふうに思うが、行き過ぎたら大好きなプロレスも格闘技も、きっと放送できなくなっちゃうだろうなとも思う」と話していた。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)
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