【米大リーグ】エンゼルス0-5パドレス(8月27日・日本時間28日 アナハイム/エンゼル・スタジアム)
エンゼルス大谷翔平投手が「1番・DH」で先発出場した一戦で、デッドボールながら実に穏やかな時間が流れるシーンがあった。野球において、デッドボールは時として乱闘などにも発展するが、パドレスの4番・ホスマーと、エンゼルスのメイヤーズの間には、まるで殺伐とした雰囲気は感じられなかった。
場面は6回2死一、三塁。エンゼルスの3番手として登板したメイヤーズは、0-5とリードされた場面で、パドレスの上位打線にこれ以上追加点を許さないとばかりに、マウンドに上がった。ただ2死一塁から、3番・マチャドにライト前ヒットを許しピンチを拡大。苦しい場面で4番・ホスマーを迎えることになった。
甘いところには投げられないといった場面で、初球が外角高めに外れたメイヤーズ。続く2球目はチェンジアップでカウントを取りに行こうとしたところ、サイドハンド気味から投じれたボールは、ホスマーの右太ももから尻にかけての部分に一直線。これにはホスマーもまるで避けられるものではないと、体をひねるだけでそのままデッドボールとなった。
打者から見ても、内角を厳しく攻めたものではなく、明らかにコントロールミスだったことが伝わったのか、ホスマーも当たった瞬間から怒るどころか笑顔まで見せ、メイヤーズにひとこと。これを見たメイヤーズも、デッドボールを与えた投手には見えない笑顔となった。
このシーンにはファンからも「優しい」「手がすべった」「尻は耐えられる」「痛くなかったんだろうなw」「お互い笑ってる」と実に穏やかなコメントばかりが多く寄せられていた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)