プロ将棋界唯一の団体戦「お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント2回戦第4試合、チーム藤井とチーム広瀬の対戦が8月28日に生放送され、チーム藤井がスコア5-1の快勝で準決勝進出を果たした。リーダー藤井聡太王位・棋聖(19)を中心に、伊藤匠四段(18)、高見泰地七段(28)が、それぞれ持ち味と結果を出し、盤石の勝利となったが、ファンの視線は盤外にも。3人による「作戦会議室」で、藤井王位・棋聖がリーダーらしく、会話を回す様子に「藤井くんが仕切ってる!」「コミュ力が棋力レベルで上がってる」と、驚きの声が寄せられた。
プロ将棋界にはなかった3人1組のチーム戦が、天才棋士に思わぬ効果をもたらした。昨年、藤井王位・棋聖はチーム永瀬のメンバーとして参戦し、見事に優勝。個人戦だった第1回、第2回大会と合わせて3連覇を果たした。今年はタイトルホルダーとして大会を迎え、リーダー棋士となりドラフト会議でも指名をする側に回った。試合とは別に収録されるチーム動画でも、リーダーとしてあいさつをしたり、各メンバーの意見を聞いたりと、これまで経験がなかったこともするようになった。
同学年の伊藤四段に、フレンドリーな高見七段というチーム構成もうまくはまったのか、藤井王位・棋聖も徐々にチームの雰囲気もつかみ取り、作戦を立てる中でも会話を回す流れが自然になった。第1局の作戦会議では、伊藤四段に「こちらが後手で相手が丸山(忠久)九段ということですね。どうでしょう、印象は」とコメントを求め、「意気込みをお願いします」と、締めの振りまでそつなくこなした。今年10月でプロ入りから丸5年にもなり、あどけなさ残る中学生だったものが、今や立派な青年に。これにはファンからも「藤井くんが仕切ってる」「聡太先生が回してる」「MCの経験が生きてるな」「こんなに喋れるようになるなんて」と、その成長ぶりを喜ぶコメントが沸き起こっていた。
◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)