プロ将棋界唯一の団体戦「お～いお茶presents第4回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント2回戦第4試合、チーム藤井とチーム広瀬の対戦が8月28日に生放送され、チーム藤井がスコア5-1の快勝で準決勝進出を果たした。リーダー藤井聡太王位・棋聖（19）が1勝、伊藤匠四段（18）が2勝、高見泰地七段（28）が2勝1敗と、3人全員が勝利する理想的な勝ち上がりで、さらに優勝に前進したが、チームに勢いをつけただろう藤井王位・棋聖の激レアシーンを、ファンも見逃していなかった。
2016年10月の四段昇段、プロデビュー以来、その一挙手一投足を追いかけるファンにとっても「珍しい」「初めて見た」と言われたのが、ガッツポーズだ。第1局を伊藤四段、第2局を高見七段が勝利し、迎えた第3局。ここで「自然な流れで」と、藤井王位・棋聖が順番通りに出場することになった。この対局者を決めるオーダー会議では、締めの部分で棋士が思い思いにコメントしたりポーズを取ったりしていたが、ここで藤井王位・棋聖も他にならって、小さくガッツポーズ。これがファンの心を突き刺すものとなった。
公式戦であれば、当然ガッツポーズなどすることもなく、対局開始・終了時のお辞儀、悩んでいる時の仕草、さらに開始直後の「初手お茶」などがファンの視線を集めている。エンタメ性も強いこの大会ならではのガッツポーズだけに、「ガッツポーズは貴重だぞ」「拳つくる聡太くん初めて見た」「なんかポーズとるとか珍しいな」といった声が続々と寄せられることに。このポーズの効果もあってか、強敵・広瀬八段にも快勝。この調子なら、次の準決勝でも違ったポーズが見られるかもしれない。
◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
（ABEMA／将棋チャンネルより）
