【米大リーグ】エンゼルス-ヤンキース(8月30日・日本時間31日 アナハイム/エンゼル・スタジアム)
エンゼルス大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場、3試合ぶりに両リーグトップとなる42号を放ち、地元ファンの大歓声を受ける中、そのファン全員が肝を冷やすプレーがあった。5回途中から登板していたエンゼルスの中継ぎ・シーシェックだが、6回の先頭打者の放った強烈なライナーが、顔面に向かって一直線。あわや大惨事というシーンとなった。
シーシェックは中継ぎとして60試合を超える登板があり、サイドスローからのストレート、スライダーなどが持ち味の投手。リリーフ陣が手薄と言われる中でも踏ん張り続ける貴重な右腕の一人だ。
そんなシーシェックに、恐怖の打球が飛んだ。6回無死、ヤンキースのウルシェラにカウント1-0としたところで、2球目は真ん中付近の甘い球に。これを強打されると、投球後に一塁側に体が流れるシーシェックを追いかけるように、痛烈なライナーが飛ぶことに。危険を察知したシーシェックが頭を下げて避けようとしたものの、逆にそれが打球と顔の距離を近づけることにもなった。
ダイレクトに当たれば顔面骨折、あるいは脳震盪も避けられないような当たりだったが、打球はシーシェックの帽子のつばをかすめるほどギリギリとところで通り抜け、結果はセカンドゴロに。本人も思わずマウンド上に転がり、球審からも様子を心配されたが、打球にぶつかることなく難を逃れていた。
このシーンにファンからも「あぶねえ」「大丈夫か」「帽子のツバに当たってる?」「本当によく避けた」「こわすぎる」と驚きと心配、安堵の声が入り交じることになっていた。この日の試合ではキハーダがマウンド上でつまずき、ボークを取られるなど、エンゼルス投手陣としては、不運な日だったかもしれない。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)