9月13日に行われた将棋の叡王戦五番勝負、最終第5局。藤井聡太三冠(王位、叡王、棋聖、19)が豊島将之竜王(31)を111手で下しタイトル奪取に成功、史上最年少の19歳1カ月で三冠を達成した。序盤から中盤にかけて、じっくりとした進行をたどった将棋は、残り時間が少なくなってから激しさを増すことに。最終盤には、両者持ち時間を使い切り1分将棋に突入した。藤井三冠がリードを広げたところで迎えた103手目。ここで飛び出したのが「▲9七桂」という絶妙手だった。これには中継の解説棋士からも「(思考が)追いつかないですね…」「普通の人が見る世界とちょっと違いますね」と、その発想に驚きの声が相次いだ。