
2016年で連載開始から30周年になる、名作少年マンガ『聖闘士星矢』。連載されていた週刊少年ジャンプの黄金期を支えたビッグタイトルの1つであるだけに、30代半ば以降の読者なら、ほとんどがリアルタイムでマンガかアニメを目にしたことがあるだろう。
しかしそれ以降の特に90年代以降に生まれた方の中には、「名前くらいしか聞いたことがない」、「興味はあるけど今さら人に聞くのも……」という人も少なくないはず。そこで、TVアニメ版『聖闘士星矢』のフェニックス編から黄金聖闘士編が6月18日(土)にAbemaTV・なつかしアニメチャンネルで18時間連続放送されるのにあわせ、視聴前に知っておきたい『聖闘士星矢』の基礎の基礎をわかりやすく解説する。
■そもそも『聖闘士星矢』とは? 作品概要&ストーリーをチェック!
『聖闘士星矢』は、1986年から1990年にかけて連載されたファンタジーバトルマンガ。TVアニメは1986年から1989年まで全114話が放送され、小学生男子を中心として絶大な支持を集めるとともに、日本国外でも知られるようになった。その人気は今も衰えず、マンガやアニメ、ゲームなどで続編や外伝、スピンアウト作品が次々とリリースされている。
ギリシアで修行していたペガサスの聖闘士・星矢。聖衣を手に入れて日本に帰国した彼を待っていたのは、グラード財団が企画した銀河戦争(ギャラクシアンウォーズ)と呼ばれる聖闘士同士の戦いだった――。そして星矢たちは、地上の平和を守る戦いの女神アテナを守って、海皇ポセイドンや冥王ハーデスが率いる戦士との激しい戦いに臨んでいく、というのが本作のあらすじだ。
■ギリシャ神話をモチーフにしたファンタジックな設定も魅力!
ストーリーに加えて、ギリシャ神話や星座をモチーフにした3つの重要キーワードを押さえておけば予習はバッチリだ。これらの設定は、少年少女の心をつかんで離さなかった本作の大きな魅力の1つともなっているので、しっかりチェックしておこう。
キーワード①:聖闘士(セイント)
女神アテナを守る戦士たち。超人的な戦闘力の持ち主で、それぞれが88個ある星座の1つを守護星座として持つ。身にまとう鎧――聖衣(クロス)の種別に応じて黄金聖闘士(ゴールドセイント)、白銀聖闘士(シルバーセイント)、青銅聖闘士(ブロンズセイント)の3階級に分かれ、その実力は黄金聖闘士が最強。主人公の星矢たちは、最弱とされる青銅聖闘士の一員だ。
キーワード②:聖衣(クロス)
聖闘士の証として与えられる、各々の守護星座の形を象ったプロテクター。黄金聖衣(ゴールドクロス)、白銀聖衣(シルバークロス)、青銅聖衣(ブロンズクロス)の3種類に大別される。
キーワード③:小宇宙(コスモ)
聖闘士たちのパワーの源。体内に存在する特殊なエネルギーで、聖闘士はこれを爆発させることで超人的な力を得ている。「君は小宇宙を感じたことがあるか!」という、TVアニメのキャッチフレーズでも有名。
■これだけ覚えれば面白さも倍増! 主要キャラクター&必殺技一覧
そんな『聖闘士星矢』の最大の見どころは、美男美女ぞろいの魅力的な登場キャラクターと、バトルの際に聖闘士たちが繰り出す多種多彩な必殺技。そこでここからは、主人公の星矢を始めとする主要キャラクターのプロフィールと合わせて、彼らの必殺技もピックアップしていこう。

ペガサス星矢(せいや)※画像右
■階級:青銅聖闘士
■聖衣:天馬星座(ペガサス)
孤児院で育った明るく無邪気な少年。生き別れた姉を探すため、聖闘士の総本山であるギリシアで6年間の過酷な修行に耐え抜き、天馬星座の聖闘士となった。何度倒れても必ず立ち上がる不屈の闘志の持ち主で、倒れるたびに小宇宙を成長させて数々の強敵を撃ち破っていく。
■必殺技:ペガサス流星拳
天馬星座を形成する13の星の軌跡を描く構えから、流星雨のごとき音速の拳の連打を繰り出す技で、その数は毎秒100発を越えている。分散して撃っていた拳を1点に集中して破壊力を高めた、ペガサス彗星拳という発展技も。

ドラゴン紫龍(しりゅう)
■階級:青銅聖闘士
■聖衣:龍星座(ドラゴン)
龍神伝説が残る中国・廬山(ろざん)の五老峰で修行を積んだ聖闘士。思慮深く落ち着いた性格の少年で、我が身を犠牲にしてでも友を救おうとする義理堅さも持つ。
龍星座の聖衣の拳と盾は、88の聖衣の中でも最高の硬度を誇っており、その盾を駆使した鉄壁の防御技術を活かして戦う。
■必殺技:廬山昇龍覇(ろざんしょうりゅうは)
全身の力と小宇宙を込めた、強力無比のアッパーカット。中国の詩人・李白に「銀河の九天より落ちる」と謳われた、廬山の大瀑布(滝)をも逆流させる、凄まじい威力を秘めている。

キグナス氷河(ひょうが)
■階級:青銅聖闘士
■聖衣:白鳥星座(キグナス)
日本人の父とロシア人の母の間に生まれたクールな少年。幼い頃の海難事故で母が船もろとも深海に沈んでしまい、その遺体を引き上げる力を求めて聖闘士になった。原作マンガでは黄金聖闘士の1人・水瓶座のカミュに師事して、冷気を操る技を身に付けたが、アニメではカミュの孫弟子となっている。
■必殺技:ダイヤモンドダスト
シベリアの永久氷土の中で生まれたという、白鳥星座の聖衣の拳から放たれる技。小宇宙で生み出した凍気を放ち、相手を凍結させてしまう。鏡のような形に変化させて、敵の技を跳ね返すことも可能。

アンドロメダ瞬(しゅん) ※画像右
■階級:青銅聖闘士
■聖衣:アンドロメダ星座
フェニックス一輝の実の弟。戦いを好まない心優しい性格の少年で、敵を傷付けるより身を守るだけで済ませたいと考えている。幼い頃から自分を守ってくれた兄・一輝のことを深く慕っていて、彼の登場時に「兄さん」と連呼する姿はファンの間でよくネタにされていた。
■必殺技:星雲鎖(ネビュラチェーン)
アンドロメダ星座の聖衣の両腕に装備された鎖。88の聖衣の中でも随一の防御本能を持つとされ、瞬はこの鎖を自在に操って多彩な技を放ち、攻撃・防御・敵の捕縛などを行う。

フェニックス一輝(いっき) ※画像左
■階級:青銅聖闘士
■聖衣:鳳凰星座(フェニックス)
5人の青銅聖闘士の中でも最強とされる実力者。元来は漢気あふれる弟思いの少年だったが、この世の地獄と呼ばれるデスクィーン島での過酷な修行の果てに憎悪に捉われてしまう。鳳凰星座の聖闘士になると同時に、小宇宙の力を悪用する暗黒聖闘士の長に就任、星矢たちを襲撃するが……?
■必殺技:鳳翼天翔(ほうよくてんしょう)
鳳凰の羽ばたきを模した構えから、烈風と火炎の渦を放つ技。まともに食らえば、格上の白銀聖闘士ですらひとたまりもない。そのほかにも、敵の精神を破壊する魔拳・鳳凰幻魔拳(ほうおうげんまけん)も使いこなす。
■放送スケジュール
聖闘士星矢30周年記念・18時間連続放送

▷フェニックス編(#1~15):6月18日(土)08時00分~14時35分
▷白銀聖闘士編(#16~31):6月18日(土)14時35分~21時35分
▷黄金聖闘士編(#31~41):6月18日(土)21時35分~25時56分
(C)車田正美/集英社・東映アニメーション
この記事の画像一覧