この映像を初めて観たときには、自分の目を疑った。アメリカのスケートボードのメッカのひとつであるサンディエゴ出身のアマチュアライダー、デレック・エルメンドルフが挑戦したハンドレール(階段の手すり)があまり巨大すぎたからだ。

これが世界的なコンテストで連覇を飾るトップ・プロライダーの挑戦でも業界に震撼が走っただろう。しかし、あまり名前の知られていないアマチュアがメイクしたとあってシーンに与えた衝撃はハンパなかった。

まず何がスゴいかというと、ハンドレールの大きさにつきるが、それがおそらく20段&20段程度のキンクレール(手すりの途中にフラットになっている部分があるハンドレール)になっているのがヤバすぎる! ちなみに単に20段のハンドレールでもプロスケーターが入るサイズとして申し分ない大きさだ。それが踊り場を介して2つ繋がっているサイズなのだ。そして、もう1つスゴいのが、ハンドレールがラウンドしている点にある。通常ハンドレールはストレートのものが多いが、ラウンドしているとハンドレールの上で絶妙なバランス感覚が必要となるため、より難易度が高まる。

もちろん、デレック・エルメンドルフはこのメイク(成功)によりシーンでその名を轟かし、名門誌「スラッシャー」で特集が組まれることとなった。