CBの層が厚い日本代表

日本代表はブラジル代表などと対戦する6月のメンバーを発表。中盤には遠藤航や田中碧、守田英正といった選手たちや原口元気、柴崎岳といった面々が招集されている。ただ遠藤以外のメンバーはインサイドハーフでの起用が多い。遠藤のようにアンカーを務め上げる選手は少ないのが現状だ。

田中や守田は川崎フロンターレ時代に[4-1-2-3]のアンカーを務めており、彼らも頭数には入る。しかしインサイドハーフも人材が多いとはいえず、アンカーを任せるには原口や柴崎の奮起が必要となってくる。

そこで層の厚いセンターバックの選手たちからアンカー候補を見つけるのはどうだろうか。日本代表は吉田麻也に冨安健洋、板倉滉に谷口彰悟と守備陣の層が厚い。加えて今回は伊藤洋輝が初招集となっており、守備陣にも新戦力が入った。シュツットガルトではセンターバックやサイドバックを務めている彼だが、同クラブの先輩である遠藤のようにアンカーで試してみるのもアリではないか。

ジュビロ磐田時代にもセンターバックで主力となった同選手だが、ボランチでもプレイ可能であり、2020年には2試合ながら先発でも経験。中盤から左足で精度の高いロングボールを供給することができれば、スピードのある前線の選手が多い日本も生きることだろう。左サイドバックでの出場も考えられるが、長友佑都や中山雄太といった主力との勝負となる。第1候補ではなくても、伊藤のオプションとしてアンカー起用の可能性も考えられる。