元日本代表FWの城彰二氏が7月6日、自身のYouTubeチャンネル『JOチャンネル』で、最新コンテンツを公開。今年11月に開幕するカタール・ワールドカップの日本代表メンバー予想した。
動画が収録されたのは、登録メンバーの26人への拡大が正式決定する前だったため、「26人になる可能性がある」としながらも、従来の23人で予想。「前編」としてGK、DF、MFの3セクションについて、自身の意向も交えながらチョイスしている。
まずGKは、権田修一(清水)、シュミット・ダニエル(シント=トロイデン)、3人目は「行ってほしい」という願望を込めて、これまで常連だった39歳の川島永嗣(ストラスブール)ではなく、22歳の大迫敬介(広島)を選んだ。その理由については、「川島のことを悪くいうわけじゃないし、経験値もあるし、精神的支柱でもあるかもしれないけど、もういいんじゃないかな。結局、試合には出ないと思う。それだったら、雰囲気や緊張感を若い人に経験させて、次の大会に繋がるようにしたらいいと思う」と持論。「でも、森保(一)監督は堅くいくと思う」と述べた。
【動画】城彰二が予想する森保ジャパンのW杯メンバーは?
8人を選んだDFについては、CBの吉田麻也(シャルケ)、冨安健洋(アーセナル)、板ベテランの長友佑都(FC東京)も「(6月シリーズで)右サイドバックもやった。ブラジル倉滉(ボルシアMG)については、“当確”と見たのか言及なし。時に厳しい言葉も浴びせた戦も一番よかった。経験値と戦えるところを見せてくれた」と選出し、故障で6月は招集外となった酒井宏樹(浦和)も「戻ってくる」とした。
また、6月のパラグアイ戦で代表デビューを飾った伊藤洋輝(シュツットガルト)も「身長が高いし足も速い。まだ慣れていいない部分もあるし、大雑把なところもあるけど左利きなのは大きい」と話し、「上背と左利きという部分。左サイドが薄いので」という中山雄太(ズウォーレ)とともにメンバー入りを予測。「迷った」という最後の一枚は、「センターバックが怪我すると怖い」と谷口彰悟(川崎)を選んでいる。
MFは遠藤航(シュツットガルト)、原口元気(ウニオン・ベルリン)、鎌田大地(フランクフルト)、南野拓実(モナコ)、守田英正(スポルティング)、伊東純也(ヘンク)、三笘薫(ユニオン・サン=ジロワーズ)、田中碧(デュッセルドルフ)、堂安律(フライブルク)の9人をセレクト。“常連”だった久保建英(レアル・マドリー)や柴崎岳(レガネス)は選外とした。
「遠藤を中心にしながら、原口は汗かき役でとにかく潰しに行く。(6月はプレーしなかった)守田が復帰してきたら面白い。遠藤との守備のコンビネーションがいい。アクセントとして田中がいて、ワンタッチに前につけるとか、流れを変えられる」
鎌田については「(6月シリーズで)もう少しやってくれるかと思ったけど、出し切れなかった。でもメンバーには入れた」としてる。
三笘と伊東は「当確」とし、起用法は「三笘は絶対後半から。ドイツとスペインには主導権を握られる。まず守備をしなければいけない状況。前半から使ったら、守備に終われて、一発いきなり行くのが難しい。だったら、守備で頑張って、相手が攻め疲れした時にワンチャンス行けるんじゃないないかな」と主張。
「伊東も思い切って後半からでもいいもしれない。堂安を先に入れて、サイドでキープもきるし守備もできる。勝負に行く時に。(三笘と伊東を)両方入れたら面白いと思う」と続けた。
「(6月は)良かった」と評価したのが堂安だ。「覚悟が違った。ここでワールドカップに行くんだという思いがプレーに表われていた」と話している。
“日本の至宝”の選外とした理由については、「久保君はもう一皮剥けていない。1年前、2年前ぐらいはすごく良くて、もう一皮剥けると思ったら、足踏み状態。すごいプレーをするから、余計に期待感が増していて、今回のキリンチャレンジカップも見たけど、『あれ?』って。このギャップをすごく感じる人が多いと思う。周りとの連携は取れないし、パワーで負けている。良い時はキレでかわして行ったけど、それが全く見られなかった」と見解を語った。
柴崎については「26人の枠なら入れてもいい」とした城氏。残り3人、注目のFWについては後編で語るという。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部