ウニオン・ベルリンに所属している日本人FW遠藤渓太が、ブンデスリーガ2部のブラウンシュヴァイクへレンタル移籍することとなりそうだ。地元メディア『ブラウンシュワイガー・ツァイトゥング』など複数のメディアが18日に報じている。
遠藤は今オフのレンタル移籍が濃厚と見られていたが、6月29日に行われたヴィクトリア・ベルリンとのプレシーズンマッチ初陣にスタメンで出場。2日に行われたマクデブルクとの一戦では後半開始と同時にピッチに立ち、原口元気のパスからゴールを決めていた。プレシーズンで一定の成績を残したこともあり、新シーズンもウニオン・ベルリンの一員としてプレーする可能性が高いと見られていた。
しかしながら、今回の報道によると、遠藤はブラウンシュヴァイクへのレンタル移籍が間近に迫っているという。両クラブは既に合意に達しており、近日中に正式発表される見込みだ。遠藤とウニオン・ベルリンの契約期間は2023年夏までとなっているが、現行契約に付随している1年間の延長オプションを行使した後、レンタル移籍に出る可能性が報じられている。
現在24歳の遠藤は横浜F・マリノス育成組織出身。2016年にトップチームへと昇格すると、当時のエリク・モンバエルツ監督から高い評価を受け、明治安田生命J1リーグで23試合に出場した。2018シーズンからは背番号を「11」へと変更し、横浜FMの主力ウインガーに君臨。2019シーズンは明治安田生命J1リーグ33試合出場7得点を記録し、横浜FMのJ1優勝に大きく貢献していた。
2020年7月にウニオン・ベルリンへと期限付き移籍。加入初年度は負傷の影響で戦列を離れる期間もあったが、ブンデスリーガで16試合に出場し1ゴールを挙げた。完全移籍へと移行した2021-22シーズンはチームのシステム変更に伴い、出場機会が激減。ブンデスリーガでわずか4試合の出場にとどまっていた。なお、ウニオン・ベルリンは5位フィニッシュと躍進を遂げ、新シーズンのヨーロッパリーグ出場権を獲得している。
ブラウンシュヴァイクは1966-67シーズンにブンデスリーガで優勝を成し遂げた古豪クラブ。2013-14シーズンこそ1部での戦いに身を置いていたものの、直近は2部と3部を行き来している。2020-21シーズンのブンデスリーガ2部では17位フィニッシュで3部降格を喫したものの、翌2021-22シーズンはリーグ戦を2位で終え、1年での2部復帰を果たしていた。
果たして、東京五輪世代のスピードスターはドイツ2部へ新天地を求めることとなるのだろうか。今後の動向に注目が集まっている。