グループBは予想が難しい

今年のワールドカップ・カタール大会で読みづらいグループとなっているのがB組だ。ここは優勝候補の一角にも挙げられるイングランド代表が実力的に一歩リードするが、同居するウェールズ代表、イラン代表、そしてアメリカ代表の存在が興味深い。

特に優秀な若手タレントを揃えるアメリカは不気味だ。彼らは4年後の2026年にカナダ、メキシコ、アメリカの3国共催で行われるワールドカップを1つの目標に据えており、今回のカタール大会はそこへの準備でもある。大袈裟に言えば失うものが少なく、若い選手たちはカタールの地で思い切りパフォーマンスしてくるだろう。こういう集団が短期決戦で勢いに乗ると怖い。

チームをリードするのは、チェルシーに所属するFWクリスティアン・プリシッチだ。チェルシーでの出場機会は気になるところだが、近年のアメリカサッカー界を引っ張ってきた同国屈指のスタープレイヤーである。

米『ESPN』によると、プリシッチは目標を大きくワールドカップ制覇に置いている。

「僕たちはワールドカップを獲るつもりで行くよ。僕たちは自信を持ち、ハングリーなチームとして大会に臨む。誰のことも恐れることはない。このワールドカップで本当に良いアクションが出来ると感じているんだ。僕たちは強力な集団で、何でも達成できると信じている」

アメリカの実力ならグループステージを突破することは十分可能なはずで、ダークホース候補の1つだ。恐れを知らないヤングスターたちがどれだけ暴れてくれるのか楽しみだ。