FIFAワールドカップのアジア枠は、2026年の北中米大会から大幅に拡大される。この決定をうけて、サッカー元日本代表でタレントの前園真聖氏(48)がサッカー人気低下の可能性を危惧している。

 国際サッカー連盟(FIFA)は2026年のアメリカ・カナダ・メキシコ3か国共催大会から、本大会出場枠を「32」から「48」に拡大することを公式発表。アジア枠が現行の「4.5」から「8.5」に拡大されている。

 また本大会出場枠の拡大をうけて、W杯アジア予選のフォーマットも大幅に変更。最終予選出場枠が「10」から「18」に拡大されるとともに、各組6か国の3グループによる最終予選では上位2か国にW杯本大会出場権が与えられる。

 前園真聖氏は4日、TOKYO MXの情報番組「バラいろダンディ」に出演。今回のアジア枠拡大について「W杯とか世界的に見たら中国のマーケットが狙いなので、そういう思惑もある」と見解を披露。「枠が広まったので、(日本代表は)間違いなくスムーズに出られるだろう」とW杯出場の確率アップを主張している。

 一方で「出場して当たり前の状況で、今回のW杯予選のように地上波でアウェーの試合が見れないとなると、サッカーを見る人にとってはどうなのかなと」と日本代表やサッカーに対する人気低下の可能性を指摘。「今まで以上に出て当たり前だから『本大会さえ見ればいい』という流れになるのが僕としては怖い」と述べている。