マンUは新戦力を3人しか確保できていない
補強がなかなか進まず、リーグ戦でも開幕2連敗を喫するなど、苦しい状況に陥っているマンチェスター・ユナイテッド。今季から指揮官に就任したエリック・テン・ハーグ監督は、チェルシーのFWクリスティアン・プリシッチを新たな前線のターゲットに定めたようだ。
MFポール・ポグバやMFネマニャ・マティッチなどが契約満了で退団し、中盤の層の薄さが明白な問題点となっているマンU。バルセロナのMFフレンキー・デ・ヨングを追い続けてきたが、獲得に至らないままリーグ開幕を迎えてしまい、最近ではユヴェントスのMFアドリアン・ラビオの名前が挙がっていた。
しかし、要求された給与の高さなどから、マンUはラビオの獲得を断念したようで、新たにレアル・マドリードのMFカゼミロやブライトンのMFモイセス・カイセド、ラツィオのMFセルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチなどへの関心が噂されている。
その一方、マンUは今夏初めからウインガーの獲得にも熱を入れており、テン・ハーグ監督の教え子であるアヤックスのFWアントニーとの契約を目指していた。しかし、これ以上選手を放出したくないアヤックスが、彼に高額な移籍金を設定したと伝えられており、マンUは前線の補強も全く進められていない。
アントニー以外の前線の選手も何人か噂になっていたが、英『Daily Mail』によれば、現在マンUはチェルシーのプリシッチをローンで獲得したいと考えている模様。テン・ハーグ監督は、攻撃的な役割を複数担うことできるプリシッチなら、チームをカバーできると考えているようだ。
チェルシーの新オーナーであるトッド・ベーリー氏は、マンUへのローン移籍を許可するよりも、プリシッチの売却を望んでいるようだが、彼が残り2年となっている契約を延長した場合はその選択も視野に入るという。プリシッチがオールド・トラッフォードで印象的なパフォーマンスを見せ、価値が上がることを期待しているようだ。
英『The Mirror』は、プリシッチのマンU愛についても触れており、まだチェルシーに加入していなかった2017年当時の彼のコメントを紹介。若い頃にマンUの大ファンだったことや、FWウェイン・ルーニーのプレイを見るのが好きだったことを明かしている。
プリシッチはチェルシーで完全に定位置を確保できているわけではなく、残留すればベンチから試合を見守る時間もそれなりにあるだろう。この23歳はアメリカ代表のエースでもあり、W杯が11月に開催されることも彼の去就に影響するはずだ。