ラ・リーガ第2節が21日に行われ、レアル・ソシエダとバルセロナが対戦した。

 レアル・ソシエダは敵地で行われた開幕戦のカディス戦を1-0で勝利。新天地での公式戦デビューを飾った久保建英が、右足でのボレーシュートを沈めて先制弾を挙げていた。ホーム開幕戦となる一戦に向け、前節からスタメンを1名のみ変更。左サイドバックにアイヘン・ムニョスが入っている。

 一方、今夏に超大型補強を敢行したバルセロナは、本拠地にラージョ・バジェカーノを迎えた第1節をまさかのスコアレスドローで終えていた。今季初勝利を狙う一戦に向けて、3名のメンバー変更を決断。出場停止のセルヒオ・ブスケツに代わってフレンキー・デ・ヨングがスタメン入りし、フェラン・トーレス、アレックス・バルデも先発に名を連ねた。新加入のジュール・クンデは未だ選手登録が完了していない。

 試合は開始早々に動く。1分、レアル・ソシエダが人数をかけてゴールへと迫る中、バルセロナはボールを奪ってから即座にカウンターを発動。ペドリのパスを受けたバルデが自ら長い距離を持ち運び、最後はロベルト・レヴァンドフスキが左足でネットを揺らす。34度目の誕生日を迎えたレヴァンドフスキの“バースデーゴール”で、バルセロナが先手を取った。

 対するホームチームもすぐに反撃へ。6分、久保とダビド・シルバの寄せでF・デ・ヨングからボールを奪うと、D・シルバは背後のスペースへスルーパスを供給。抜け出したアレクサンデル・イサクがエリック・ガルシアと競り合いながら強引にフィニッシュをねじ込み、レアル・ソシエダがわずか5分で試合を振り出しに戻している。

 その後ビッグチャンスを作ったのはレアル・ソシエダ。27分、右でタメを作ったイサクが逆のスペースへ展開し、走り込んできたミケル・メリーノが左足でフィニッシュ。このシュートはGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンに弾かれるも、こぼれ球に久保が反応。得意の左足で狙ったものの、シュートは枠を外れた。44分には右サイド深い位置に侵入したアリツ・エルストンドの折り返しからD・シルバが左足を振ったが、再びGKテア・シュテーゲンが立ちはだかった。前半はこのまま1-1で終了する。

 後半、遂にレアル・ソシエダがネットを揺らす。ブライス・メンデスの左足フリーキックが直接ゴールに吸い込まれたものの、直前のプレーでオフェンス側のボール関与が認められ、オフサイドの判定に。拮抗した展開の中、再びスコアを動かしたのはバルセロナだった。66分、ハフィーニャから斜めのパスを引き出したアンス・ファティがヒールでスペースに送ると、左でボールを持ったウスマン・デンベレが左足で強烈なフィニッシュ。逆サイドネットを揺らした鋭いシュートで、バルセロナが勝ち越しに成功した。

 波に乗ったバルセロナは68分、ペドリの縦パスをファティが落とし、最後はレヴァンドフスキが落ち着いてネットを揺らす。79分には途中出場で2得点を演出したファティが自らゴールを奪い、バルセロナが勝利を決定付けた。

 試合はこのまま終了し、バルセロナが今シーズン初勝利を手にした。久保は69分にモハメド・アリ・チョーとの交代でピッチを後にしている。

 次節、レアル・ソシエダは27日に敵地でエルチェと、バルセロナは28日にホームでバジャドリードと対戦する。

久保建英

スタメン出場で68分までプレーした久保 [写真]=Getty Images

【スコア】
レアル・ソシエダ 1-4 バルセロナ

【得点者】
0-1 1分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)
1-1 6分 アレクサンデル・イサク(レアル・ソシエダ)
1-2 66分 ウスマン・デンベレ(バルセロナ)
1-3 68分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)
1-4 79分 アンス・ファティ(バルセロナ)

【スターティングメンバー】
レアル・ソシエダ(4-3-1-2)
GK:レミロ
DF:エルストンド(78分 ゴロサベル)、スベルディア、ル・ノルマン、アイヘン
MF:スビメンディ、メリーノ(78分 カリカブル)、D・シルバ(69分 トゥリエンテス)、B・メンデス
FW:久保(69分 アリ・チョー)、イサク(69分 ナバーロ)

バルセロナ(3-2-4-1)
GK:テア・シュテーゲン
DF:アラウホ、クリステンセン、E・ガルシア、
MF:F・デ・ヨング(85分 S・ロベルト)、ガビ(85分 ケシエ)、デンベレ、ペドリ、F・トーレス(64分 ファティ)、バルデ(64分 ハフィーニャ)
FW:レヴァンドフスキ