アイントラハト・フランクフルト所属の日本代表MF鎌田大地(25)は、プリメイラリーガ(ポルトガル1部)の強豪ベンフィカへの移籍が近いとみられている。その中、フランクフルトのオリバー・グラスナー監督やクラブ幹部が同選手の去就に言及した。28日、英メディア『スカイスポーツ』ドイツ版が伝えている。

 鎌田大地の去就については今年5月以降、トッテナム・ホットスパーやリーズ・ユナイテッド、ウェストハム・ユナイテッドなど複数クラブからの関心が伝えられていた。ただフランクフルトのマルクス・クレシェSD(スポーツディレクター)は先月上旬にドイツメディアのインタビューに応じた際、契約延長にむけて選手サイドと連絡をとっていることを明かしていた。

 しかし今月28日になってベンフィカ移籍の可能性が浮上。『スカイスポーツ』は選手サイドがグラスナー監督に今夏退団の意向を伝えたほか、ベンフィカと個人合意に達したと報道。クラブ間交渉も進行中であり、移籍金1000万ユーロ(約14億円)~1500万ユーロ(約21億円)での決着を予想している。

 その中、鎌田大地は28日のブンデスリーガ第4節・ベルダー・ブレーメン戦でフル出場。2アシストをマークするなど、チームの勝利に貢献していた。

 すると試合後、グラスナー監督は『スカイスポーツ』のインタビューで「ここ数日間、ダイチとたくさん話をしたが、彼は間違いなくフランクフルトに残るだろう。彼がこのクラブのことに集中していると私は理解している」とコメント。

 クレシェSDは「我々の目的は、カマダとの契約を更新することだ。彼との契約は残り1年だが、彼はこのクラブで快適に過ごしているし、ここにいることの意味を理解している。市場では何が起こるかわからないが、彼は我々と共に歩み続けるはずだ」と、フランクフルト残留が既定路線との見方を示した。

 なお鎌田大地は元ドイツ代表MFマリオ・ゲッツェ(30)のフランクフルト加入もあり、昨季までと異なり中盤センターの一角でプレー。ブレーメン戦も含めて、今季ここまで公式戦5試合の出場で4ゴール2アシストをあげている。