サッカー日本代表のMF鎌田大地(26)は今夏アイントラハト・フランクフルトに残留したが、今もリーズ・ユナイテッドやエバートンからの関心が伝えられている。その中、フランクフルト幹部が同選手の去就に言及した。29日、ドイツ誌『シュテルン』が伝えている。

 鎌田大地はフランクフルト攻撃陣の中心選手として活躍し、昨季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)優勝に大きく貢献。ELでの活躍もあり、昨季終盤以降プレミアリーグ複数クラブからの関心が伝えられている。

 また先月末には、ポルトガル1部ベンフィカへ移籍する可能性が浮上。選手サイドとベンフィカの個人合意が伝えられていたが、選手本人はフランクフルトのオリバー・グラスナー監督との話し合いの末に残留を決断していた。

 同選手の去就について、フランクフルトのマルクス・クレシェSD(スポーツディレクター)は選手サイドと契約延長にむけて交渉していることを明言。ただアストン・ビラが来夏退団濃厚なブラジル代表MFドウグラス・ルイス(24)の後釜として鎌田大地をリストアップする可能性があるほか、FIFAワールドカップ・カタール大会終了後にエバートンやリーズ・ユナイテッドへ移籍する可能性も報じられている。

 さらに鎌田大地とフランクフルトの契約期間が来年6月であることから、今季終了後にフリー移籍の可能性もある。

 そんな中、クレシェSDは鎌田大地の去就について「我々にとって、ウィンターブレイクの間にトップレベルの選手を手放すことが目標ではない。重要な選手をここにとどめたいんだ」とコメント。鎌田大地との契約延長交渉の行方に関わらず、今季中に放出する計画がないことを強調した。

 また『シュテルン』はイギリスメディア『HITC』によるエバートン関心報道に対して、「エバートンがすでに門を叩いていることは、あまり問題ではない。鎌田大地はエバートンへの移籍を望んでいない」と見解を述べている。

 プレミアリーグ移籍の噂がイギリス国内で再三にわたり報じられる中、鎌田大地とフランクフルトによる契約延長交渉の行方に注目が集まる。