日本代表MF鎌田大地（25）は、プリメイラリーガ（ポルトガル1部）の強豪ベンフィカ移籍で個人合意に達したとみられている。しかし、アイントラハト・フランクフルトは同選手の放出に応じない意向を固めたようだ。29日、英メディア『90min』ドイツ版が伝えている。

　鎌田大地の去就については、今月28日になってベンフィカ移籍の可能性が浮上。『スカイスポーツ』は選手サイドがグラスナー監督に今夏退団の意向を伝えたほか、ベンフィカと個人合意に達したと報道。クラブ間交渉も進行中であり、移籍金1000万ユーロ（約14億円）～1500万ユーロ（約21億円）での決着を予想している。

　ただ一方で、鎌田大地は28日のブンデスリーガ第4節・ベルダー・ブレーメン戦でベンチ外となることなくフル出場。2アシストをマークするなど、チームの勝利に貢献していた。

　さらにフランクフルトのオリバー・グラスナー監督は試合後のインタビューで「ここ数日間、ダイチとたくさん話をしたが、彼は間違いなくフランクフルトに残るだろう。彼がこのクラブのことに集中していると私は理解している」と発言。

　マルクス・クレシェSD（スポーツディレクター）も「我々の目的は、カマダとの契約を更新することだ。彼との契約は残り1年だが、彼はこのクラブで快適に過ごしているし、ここにいることの意味を理解している。市場では何が起こるかわからないが、彼は我々と共に歩み続けるはずだ」と、フランクフルト残留が既定路線との見方を示した。

　すると『90min』は「鎌田大地はベンフィカと合意していたが、アイントラフト・フランクフルトは退団の可能性を除外した。このプレーメーカーは今シーズンもフランクフルトでプレーすることになる」と報道。

　「ベルダー・ブレーメン相手に勝利する前から、マルクス・クレシュは彼の残留を決めていた。この希望はすでに正当化されているが、少し後に真実であることが判明することになる」と綴っている。

　なお鎌田大地とフランクフルトの契約期間は、来年6月までであるとみられる。またクレシェSDは先月上旬にドイツメディアのインタビューに応じた際、契約延長にむけて選手サイドと連絡をとっていることを明かしていた。