ラ・リーガ第5節が11日に行われ、レアル・ソシエダがヘタフェと対戦した。

 レアル・ソシエダはここまでのラ・リーガでは2勝1分1敗の成績を残している。第2節でバルセロナには敗北を喫したものの、第4節ではアトレティコ・マドリード相手に互角の戦いを披露して勝ち点「1」を拾った。さらに、ミッドウィークに開催されたヨーロッパリーグ(EL)では敵地でマンチェスター・Uに勝利。勢いを持って敵地でのヘタフェ戦に臨んだ。

 レアル・ソシエダに所属している久保建英は公式戦2試合連続のスタメン出場。久保は2020-21シーズン後半戦にヘタフェへとレンタル移籍に出ており、古巣対戦で先発の機会を勝ち取った。この日は最前線にウマル・サディクとアレクサンダー・セルロートが並び、久保はトップ下のポジションで先発に入っている。ダビド・シルバはベンチからのスタートとなった。

 試合は序盤からホームチームのヘタフェが勢いを持って相手ゴールを脅かす。10分には右サイドからのクロスボールをGKアレックス・レミロがファンブルし、こぼれ球に反応したボルハ・マジョラルが倒される。このプレーでヘタフェにPKが与えられた。キッカーはマジョラルが務めたものの、左下を狙ったシュートはGKレミロに阻まれている。

 それでも前半終了間際にヘタフェが先制に成功した。敵陣ペナルティエリア手前の左寄りでフリーキックを獲得すると、エネス・ウナルが右足で直接狙う。強烈なシュートをニアサイドに突き刺し、ヘタフェが先手を取ってハーフタイムに突入した。

 後半開始直後にもヘタフェが攻勢を強める。ファブリツィオ・アンヒレリのスルーパスで左サイドを突破すると、ウナルはダイレクトでマイナスへの折り返しを選択。フリーになっていたアレニャが左足でファーサイドに流し込み、ヘタフェが貴重な追加点を手にしている。

 2点のビハインドとなったレアル・ソシエダも反撃へ。50分、ダビド・シルバからのパスを受けたモハメド・アリ・チョーが、内側へのドリブルから右足でクロスボールを供給。ファーサイドでフリーになっていたブライス・メンデスがヘディングシュートを沈め、レアル・ソシエダが1点を返した。

 その後は拮抗した展開となるも、より多くのチャンスを作ったのはヘタフェ。72分には最終ラインの背後へ抜け出したウナルがシュートを狙うも、ポストに嫌われる。79分にはポルトゥのスルーパスからムニル・エル・ハダディがGKと1対1のチャンスを仕留めたものの、パスを受けた位置がオフサイドだったため得点は認められない。

 対するレアル・ソシエダも86分に左コーナーキックからクロスバー直撃のヘディングシュートを放ったものの、最後まで同点ゴールは挙げられず。試合はこのまま終了し、ヘタフェが今季5試合目でラ・リーガ初白星を掴んだ。久保建英は前半のみで途中交代となっている。

 次節、レアル・ソシエダはミッドウィークのELを挟み、18日にエスパニョールをホームに迎える。一方、ヘタフェは同じく18日に敵地でオサスナと対戦予定だ。

【スコア】
ヘタフェ 2-1 レアル・ソシエダ

【得点者】
1-0 45+5分 エネス・ウナル(ヘタフェ)
2-0 48分 カルレス・アレニャ(ヘタフェ)
2-1 50分 ブライス・メンデス(レアル・ソシエダ)