ブンデスリーガ第9節が9日に行われ、シュトゥットガルトとウニオン・ベルリンが対戦した。

　シュトゥットガルトは今季ブンデスリーガで白星から見放される苦しいシーズンを過ごしている。第8節終了時点での成績は5分3敗。一刻も早く今季初勝利を掴み、降格圏から抜け出したいところだ。一方、ウニオン・ベルリンはシーズン序盤から安定して勝ち点を積み上げて現在首位を走っている。1日に行われた第8節のフランクフルト戦で今季初黒星を喫したものの、依然としてバイエルンやドルトムントを勝ち点で上回っている状況だ。初参戦となったヨーロッパリーグ（EL）では2連敗から始まったが、6日に行われたマルメ戦でクラブ史上初の勝利を掴んだ。ブンデスリーガ前節の黒星を払拭し、良い流れで敵地でのシュトゥットガルト戦に臨む。

　シュトゥットガルトは前節のヴォルフスブルク戦からスターティングメンバーを2名変更。伊藤洋輝、遠藤航は開幕戦から9試合連続のスタメン出場を飾っている。一方、ウニオン・ベルリンは直近のEL・マルメ戦から4枚を変更。原口元気はブンデスリーガ7試合ぶりのスタメン出場となった。

　試合は序盤から一進一退の展開に。最初にチャンスを作ったのはシュトゥットガルト。14分、伊藤のフリーキックにダン・アクセル・ザガドゥが肩で反応。ボールは枠に向かったものの、ウニオン・ベルリンのGKフレデリク・レノウに掻き出された。対するウニオン・ベルリンは17分、ボックス手前でボールを収めたジョルダン・シエバチュのスルーパスにシェラルド・ベッカーが反応。ダイレクトでDFとGKの間にグラウンダーのクロスボールを送ったものの、シュートまで持ち込めない。

　25分にはゴール正面で距離のあるフリーキックを伊藤が狙うも、GKレノウに弾き出される。34分には右サイドでボールを受けたティアゴ・トマスが正確なクロスボールを送ると、セール・ギラシが頭で合わせる。ファーサイドを狙ったヘディングシュートはわずかに枠を外れた。前半はこのままスコアレスで終了する。

　後半に入ると53分、左サイドからのクロスボールを走り込んだ遠藤がヘディングシュート。この一撃はGKの正面へ。お互い決め手を欠いたまま時間が経過したものの、76分には原口がボックス右のニアゾーンに侵入してコーナーキックを獲得する。この右コーナーキックをペナルティエリア内でフリーになっていたパウル・イェッケルが頭で沈め、ウニオン・ベルリンが先手を取った。

　まずは同点を目指すシュトゥットガルトは79分、ゴール前の混戦からコンスタンティノス・マヴロパノスが右足を振り抜くも、味方に当たってコースが変わったボールは右ポストを直撃。その後も前への人数を増やしたいシュトゥットガルトだったが、82分にギラシがこの日2枚目のイエローカードで退場処分に。シュトゥットガルトは絶体絶命の状況となってしまった。

　試合はこのままタイムアップ。シュトゥットガルトはブンデスリーガ3連敗となり、開幕からの未勝利が続く形となってしまった。一方、ウニオン・ベルリンは首位の座を維持。フライブルクが今節はヘルタ・ベルリンと引き分けたため、2位との勝ち点差を「2」に広げている。

　次節、シュトゥットガルトは15日にボーフムをホームに迎える。一方、ウニオン・ベルリンはミッドウィークのELを挟んで、16日にドルトムントとホームで対戦予定だ。

【スコア】
シュトゥットガルト　0－1　ウニオン・ベルリン

【得点者】
0－1　76分　パウル・イェッケル（ウニオン・ベルリン）