4度目のW杯メンバーに選出されるのか
リーグ・アン、ストラスブールに所属するGK川島永嗣。39歳となったベテランはワールドカップ・カタール大会の代表選出に向け瀬戸際に立たされている。
9月に行われた代表親善試合2試合で、川島の出番は回ってこなかった。川島の実力は森保監督も把握している。だがW杯メンバーが確約されたわけではない。川島自身も最後のアピールと意気込んで今回の代表活動に挑んだことだろう。
川島は今シーズン、実戦に出ていないのが不安材料である。所属しているストラスブールでは5年目を迎えるが、昨シーズンは1試合、今シーズンに至っては未出場。最近3試合はベンチ外と出場機会がほぼ無い。代表での最後の出場は6月に行われたキリンチャレンジカップのガーナ戦であり、約3ヵ月半公式戦での出場がない。
国内では、権田(清水)をはじめ、谷(湘南)・大迫(広島)等が台頭。川島と同じく海外でプレイするシュミット・ダニエル(シント=トロイデン)は先日の親善試合エクアドル戦でPKを止めるなど、一躍W杯の正GK候補に躍り出た。
厳しい状況に置かれてはいるが、過去3回W杯の正GKとしてベスト16に2回貢献した。世界中が注目するW杯での戦い方、期間中の過ごし方なども熟知している。今回、代表に選ばれるのであれば、川島にはチームを陰から支えるメンター的な役割が期待されていると思われるが、今後の代表のことも考えれば、谷、大迫らにW杯の空気を経験させるのも悪くない。
11月1日のメンバー発表に「川島永嗣」の名があるのか、注目だ。