シュトゥットガルトに所属する日本代表DF伊藤洋輝による直接FKにスポットライトが当てられた。

■外に曲がるブレ球

 シュトゥットガルトは10月9日、ブンデスリーガ第9節でウニオン・ベルリンと対戦。伊藤は遠藤航とともにスタメン出場し、ウニオン・ベルリンでは原口元気が先発入りしていた。

 試合は0-0で迎えた前半24分、伊藤からのパスを受けたセール・ギラシがファウルを受けて、シュトゥットガルトがFKを獲得。このキッカーを務めたのは伊藤だった。ゴールから30m弱離れており直接狙うにはやや遠い距離だが、枠を目がけて思い切り左足を振り抜く。ボールは低い位置を保ったままゴール正面に向かったが、途中から鋭く外側にカーブしていき、最終的には枠の左下に飛んだ。惜しくもGKフレデリク・レノウに防がれてしまったが、非常に惜しいシーンであった。

 このプレーを、『スカパー!』公式YouTubeチャンネルが「伊藤洋輝(シュトゥットガルト)左足ブレ球の惜しいFK」というタイトルとともに紹介。日本代表DFの放ったシュートを見たファンたちは驚きの声を挙げている。

「予想以上にいい無回転!」
「こんな武器隠し持ってたのか!」
「ハイライト見ててこんなえぐいボール蹴る選手いるんだって思ってたけど伊藤だったんか」
「こんなの蹴るの知らんかった」

 現在日本代表では、絶対的なフリーキッカーと呼べる存在がかなり少なく、特に中距離から直接狙える選手は希少だ。カタール・ワールドカップに伊藤が招集されたときには、このFKは貴重な得点源になるかもしれない。サムライブルーにおいてもセットプレーのキッカーとして名乗りを挙げられるか、注目したい。

■新監督は誰に?

 その伊藤を擁するシュトゥットガルトは、ブンデスリーガ9試合を戦っていまだ0勝。リーグ唯一の未勝利で、現在17位と低迷している。

 そんな中、クラブは10月10日にペッレグリーノ・マタラッツォ監督を解任。後任はまだ発表されていないが、ドイツ『スカイ』によるとジェラルド・セオアネ氏やピーター・ボス氏などを候補として考えているという。さらには、前チェルシー指揮官のトーマス・トゥヘル監督のアシスタントを務めていたジョルト・ロー氏もリストアップされているようだ。

 苦しい状況下に置かれたシュトゥットガルトの再建を託されるのは、果たして誰になるのだろうか。