コスタリカサッカー連盟(FCRF)は3日、カタール・ワールドカップ(W杯)に向けた代表メンバー26名を発表した。
コスタリカは11月23日にスペイン代表と、同27日に日本代表と、12月1日にドイツ代表と対戦する。
11月20日に開幕するFIFAワールドカップカタール2022で、グループEに組み込まれた日本代表は、ドイツ代表、スペイン代表、コスタリカ代表と対戦。日本の対戦国について知るために、各国の戦術、予想フォーメーション、予想スタメンを紹介する。
■メンバーリスト
【コスタリカ代表 カタールW杯2022メンバー】
GK
ケイロル・ナバス(パリ・サンジェルマン)
パトリック・セケイラ(ルーゴ)
エステバン・アルバラド(エレディアノ)
DF
カルロス・マルティネス(サン・カルロス)
ケンドル・ワストン(サプリサ)
ケイシェル・フラー(エレディアノ)
オスカル・ドゥアルテ(アル・ワフダ)
フアン・パブロ・バルガス(ミジョナリオス)
ダニエル・チャコン(コロラド・ラピッズ)
ロナルド・マタリタ・ウラテ(シンシナティ)
ブライアン・オビエド(レアル・ソルトレイク)
フランシスコ・カルボ(コンヤスポル)
MF
ジェウィソン・ベネット(サンダーランド)
ブランドン・アギレラ(ノッティンガム・フォレスト)
アンソニー・エルナンデス(プンタレナス)
アルバロ・サモラ(サプリサ)
ジョウスティン・サラス(サプリサ)
ロアン・ウィルソン(ムニシパル・グレシア)
ダグラス・ロペス(エレディアノ)
ジェルソン・トーレス(エレディアノ)
イェルツィン・テヘダ(エレディアノ)
セルソ・ボルヘス(アラフエレンセ)
ブライアン・ルイス(アラフエレンセ)
FW
ジョエル・キャンベル(クラブ・レオン)
ヨハン・ベネガス(アラフエレンセ)
アンソニー・コントレラス(エレディアノ)
11月20日に開幕するFIFAワールドカップカタール2022で、グループEに組み込まれた日本代表は、ドイツ代表、スペイン代表、コスタリカ代表と対戦。日本の対戦国について知るために、各国の戦術、予想フォーメーション、予想スタメンを紹介する。
ブラジルW杯ベスト8メンバーが新進気鋭の若手と融合
守護神ケイラー・ナバス(パリ・サンジェルマン)をはじめFWジョエル・キャンベル(クラブ・レオン)、MFイェルツィン・テヘダ(エレディアーノ)、セルソ・ボルヘス(アラフエレンセ)、ブライアン・ルイス(アラフエレンセ)DFオスカル・ドゥアルテ(アル・ワハダ)、DFブライアン・オビエド(レアル・ソルトレイク)。彼らは2014年のブラジルW杯でコスタリカをベスト8に導いた英雄たちだ。
そして前回のロシアW杯を経て、現在まで代表の主力として支えている。37歳のブライアン・ルイス(アラフエレンセ)はカタールW杯終了後に現役引退する意思を表明しているが、あの躍進からほとんど世代交代なく、ここまで来たことも事実だ。
ただ、コロンビア人のルイス・フェルナンド・スアレス監督は徐々に若手の起用を進めており、ニュージーランドとの大陸間プレーオフでも18歳の新鋭MFジェイソン・ベネット(サンダーランド)や22歳のFWアントニー・コントレラス(エレディアノ)がスタメンで躍動。決勝ゴールこそ大黒柱のキャンベルによってもたらされたが、若い力の確かな台頭が見られた。
最も危険なのはセットプレーからの得点力
2006年W杯でエクアドルをベスト16に導いたスアレス監督は、従来の5-2-3から4-4-2に基本システムを変更したが、ソリッドなディフェンスから前線のスピードを生かしたカウンターという戦い方は継承している。シンプルではあるが、一発のロングボールに頼ることなく、グラウンダーのパスでスペースをどんどん活用していく、テクニカルなカウンターアタックが武器だ。
左サイドアタッカーのベネット、右のヘルソン・トーレス(エレディアーノ)は個人で打開する能力があり、高速クロスをキャンベルやコントテラスに合わせてくる。もう一人、強力な飛び道具になるのが左サイドバックのオビエドだ。32歳のベテランだが、プレミアリーグのエバートンでも主力を担ったオビエドはタイミングの良い攻め上がりを見せる。
コスタリカが最も危険なのはセットプレーでの得点力が高いこと。2トップはキャンベルが178cm、コントレラスが180cmと特別大きいわけではなく、実際に流れの中ではあまり高さを使ってこない。しかし、セットプレーになると186cmのドゥアルテや183cmのボルヘス、右サイドバックながら183cmあるケイセル・フレール(エレディアーノ)などがゴール前に上がってくる。そして196cmのDFケンドール・ワトソン(サプリサ)はパワープレーの“最終兵器”でもある。
日本にとっても大事な2戦目で激突。GS突破に向けて大事な一戦に
スアレス監督は試合ごとに戦い方を変える可能性も示唆するだけに、これまでの戦い方から100%把握したと考えるのも危険だ。ただ、堅守速攻のスタイルが変わることはないだろう。注視したいのが選手起用と攻守における立ち位置の取り方だ。日本戦は2試合目なので、スペイン戦から中3日目でスタメンが数人入れ替わる可能性もある。
日本もドイツ戦、コスタリカはスペイン戦でどういった結果を得られるのかでも試合の位置付けが違ってくる。ともに“ジャイアントキリング”を果たして、ベスト16をかけた決戦になれば良いが、共に初戦を落としてサバイバルマッチになる可能性も少なからずあるだろう。とにかくドイツやスペインに注目が集中する中で、2014年の栄光を知るベテランと気鋭の若手がミックスしたチームには要注意だ。
文・河治良幸
コスタリカ代表予想フォーメーション(4-4-2)
FW
右CF:コントレラス
左CF:キャンベル
MF
右サイドハーフ:G・トーレス
右ボランチ:ボルヘス
左ボランチ:チャコン
左サイドハーフ:ベネット
DF
右サイドバック:マルティネス
右センターバック:ドゥアルテ
左センターバック:カルボ
左サイドバック:オビエド
GK
ケイロル・ナバス