リーグ・アン第12節が23日に行われ、スタッド・ランスとオセールが対戦した。

　現在スタッド・ランスは3戦負けなしとなっているが、全ての試合がドローで勝ち星も挙げられていない。2日に行われた第9節トロワ戦を2－2で終えて以降は2試合連続無得点で終わっていた。この試合ではトロワ戦で一時勝ち越しとなるゴールを決めた後、レッドカードで一発退場となっていた伊東純也が2試合の出場停止処分からスタメンに復帰。勝ち点で並んでいるオセールとのホーム戦に臨む。

　試合の均衡は29分に破れる。ペナルティエリア手前で左に流れてボールを受けたアルベル・ゼネリが前を向いてスルーパスを送ると、抜け出したフォラリン・バログンがGKと1対1のチャンスを迎える。このチャンスを冷静に仕留め、スタッド・ランスが先制に成功した。チームのトップスコアラーであるバログンは、これで今シーズン7ゴール目となっている。

　それでも、直後の33分にはオセールが反撃。右サイド深い位置でボールを持ったラシヌ・シナヨコのクロスボールは相手にブロックされたものの、こぼれ球を拾ったハムザ・サッキが左足でクロスボールを供給すると、ファーサイドで待っていたエムバイェ・ニアンがヘディングシュートを叩き込む。即座にオセールが試合を振り出しに戻した。

　後半に折り返してからも一進一退の攻防が続いたものの、ホームチームがより多くのシュートチャンスを作り出す。それでもなかなかゴールネットを揺らすことができず、4戦連続の引き分けかと思われた87分、再び試合が動いた。ゴール前の混戦からルーズボールを拾うと、ペナルティエリア内でバログンがボールをキープ。左サイドのミッチェル・ファン・ベルヘンにボールが渡ると、迷わずに右足でシュートを狙う。この一撃は相手GKに阻まれたものの、こぼれ球に反応したのは伊東。ファーサイドでフリーとなっていた伊東が今シーズン4点目を決め、スタッド・ランスが土壇場で勝ち越しに成功した。

　試合はこのままタイムアップ。伊東の決勝ゴールで白星を掴んだスタッド・ランスは、8月31日に行われた第5節アンジェ戦（◯4－2）以来、7試合ぶりの勝利を手にした。伊東はフル出場を果たしている。一方、オセールは2試合ぶりの黒星となり、第4節以来の勝ち点「3」を掴むことはできなかった。

　次節、スタッド・ランスは30日に敵地でスタッド・ブレストと対戦する。一方、オセールは30日にアジャクシオをホームに迎える予定だ。

【スコア】
スタッド・ランス　2－1　オセール

【得点者】
1－0　29分　フォラリン・バログン（スタッド・ランス）
1－1　33分　エムバイェ・ニアン（オセール）
2－1　87分　伊東純也（スタッド・ランス）