守備がより強固に

ワールドカップ・カタール大会に臨む26人の日本代表が発表された。その中には浅野拓磨や板倉滉、久保建英と現在所属するクラブでは負傷離脱中の選手が含まれていたが、森保一監督は「情報を所属チームと共有している」と会見でコメントしており、問題ないのだろう。

その中でもとくに板倉の復帰は大きい。板倉は昨季シャルケでのプレイが評価され、国内外で期待が高まっていた選手だ。今季はドイツ1部ボルシアMGに移籍しさらに成長を遂げており、8月にはブンデスリーガの絶対王者バイエルン・ミュンヘンと対戦し1-1と勝ち点を持ち帰っている。

板倉のポジションはセンターバックで、日本代表では谷口彰悟とアジア最終予選終盤に評価を高めた。当時は吉田麻也、冨安健洋の主力2枚を負傷で欠いていたが、板倉と谷口が台頭し困難を乗り越えた。

板倉は現代的なCBで、ビルドアップでの貢献度と高い守備強度を備えている。しかも186cmと高さがあり、空中戦でも強さを見せる。

コンディションに問題なければ板倉と冨安のCBコンビが見たい。吉田冨安の並びでもいいが、吉田はドイツでスピード不足が指摘されており、とくにティモ・ヴェルナーやレロイ・サネとスピードスターが集まる対ドイツでは分が悪い。

吉田板倉でコンビを組み、冨安をその状況において使い分けるのも面白い。アーセナルでの冨安の使い方はまさにそれであり、試合によって右サイドバック、左サイドバックと使い分ける。冨安の対人性能の高さは世界でもトップクラスであり、リヴァプール戦ではモハメド・サラーを止めた。

日本代表は9月の代表ウィークで3バックを試している。といっても終盤に逃げ切るための形であり、実質5バックだ。吉田と板倉はシャルケで3バックの中央を任されており、経験がある。この形は実戦でそれほど試せていないため、クラブでカタチを知る2人の存在は大きい。

板倉の復帰で日本代表の守備陣の質が一気に上がった。冨安のカスタマイズ性能、5バックへの移行がスムーズに行える。とくに対ドイツ、対スペインでの守備は最も重要な項目であり、板倉の活躍に期待だ。