中国でサッカー専門サイトが日本代表のメンバー選考に異を唱えた。

 11月1日、日本サッカー協会はカタール・ワールドカップに臨む日本代表メンバー26名を発表。吉田麻也、久保建英、鎌田大地らが順当に選出された一方で、大迫勇也、原口元気、古橋亨梧らがリストから漏れた。出場国のどこよりも早い登録メンバー発表だけに、日本国内のみならず、海外のメディアでも大々的に報じられている。
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 そんななか、中国メディア『搜達足球』も森保ジャパンの最終26名を紹介。銘打ったのは「日本の分析:スペイン2部リーグで0ゴールのストライカー選出に、森保の息子なのではないかと非難が集中」という見出し。指摘されているのは、レガネスに所属するMF柴崎岳のセレクトである。

 同メディアは「ディフェンスラインから中盤にかけてはなんら疑いのない人選で、問題にもなっていない。攻撃陣も久保建英や堂安律、鎌田大地とタレントがひしめくが、柴崎岳の選出にだけは疑問が投げかけられている」と伝えた。理由は以下の通りだ。

「30歳の柴崎は今シーズンのスペイン2部リーグで11試合に出場し、いまだゴールを決めていない。過去4シーズンを遡っても105試合でわずか5ゴールだ。日本代表でもこの7年間ノーゴールである。それでも森保一監督は迷うことなく彼を選んだ。日本のファンたちは『森保の実の息子なんじゃないか』と揶揄しているが、それも不思議ではない」
 

 なんとも謎の価値基準で独特な見解だが、中国版ツイッター「ウェイボー」では中国ファンによる総ツッコミが繰り返されている。「柴崎はFWじゃなくセントラルMだぞ!」「0ゴールを問題視するのはおかしい」「そもそもが間違っている」「確かに活躍していないがそこじゃないな」「記事を書いたライターの勉強不足」「アジア最終予選を観ていれば柴崎がどんな選手か分かるだろ?」といった調子だ。

 なお『搜達足球』は、スコットランドで結果を残している古橋に加え、貢献度の高かった大迫と原口の落選が「ファンに少なからずショックを与えた」とも報じている。

 兎にも角にも、選ばれし26名のサムライたちは4年に一度のビッグトライアルに挑む。日本はワールドカップ本大会でE組に入り、グループステージで11月23日にドイツ戦、同27日にコスタリカ戦、そして12月1日にスペイン戦を戦う。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部