はたして、セネガル代表の大エースはカタール・ワールドカップのピッチに立てるのか。
現地11月11日、セネガルサッカー連盟はワールドカップに臨む代表メンバー26名を発表。欠場が有力視されていたバイエルン・ミュンヘンのFWサディオ・マネも名を連ねた。替えの利かないストライカーは先週末のブンデスリーガ1部、ブレーメン戦で右足の脛骨を激しく損傷。一時はワールドカップ行きが絶望視されたが、アリウ・シセ代表監督は「手術の必要はないと診断されてホッとした。間に合う可能性がある」と口にした。
その数時間前、FIFA(国際サッカー連盟)の要人から注目発言が飛び出していた。セネガル出身の元女性外交官で、現在はFIFAで事務局長を務めるファトマ・サモラ氏だ。仏ラジオ局『Europe 1』の取材に応じた60歳は、「きっとセネガルは国を挙げて彼(マネ)の治療に全力を尽くすでしょう」と話し、次のように言葉を続けた。
「なんとしても怪我を治癒しなければなりません。まずは魔女医師団を派遣して、治療の手助けをするはずです。効果がどれほどのものかは分かりませんが、なにを置いてもやってみるしかありません。私は彼女たちが奇跡を起こしてくれる、きっと彼が復活を遂げると信じていますよ」
とりわけ西アフリカ諸国では現代でも、占いや呪術に命運を託すケースが少なくない。それにしても“魔女医師団”とはどんな診療をするのだろうか――。
発表会見でシセ監督はこの点について触れておらず、「2~3週間は状態を見る必要があり、第1戦(11月21日のオランダ戦)の出場は厳しいかもしれない。それでも我々はマネを諦めるわけにはいかないんだ」と語り、わずかな可能性に期待を寄せた。
セネガルはワールドカップ本大会でグループAに組み込まれ、オランダ、カタール、エクアドルとの3連戦を戦う。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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