FIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表MF鎌田大地（26）はアイントラハト・フランクフルトと契約延長する可能性がある一方、ボルシア・ドルトムントやドイツ国外複数クラブからの関心が伝えられている。ただそれと同時に、同選手の獲得が厳しいという意見も上がっているようだ。

　鎌田大地は今年8月末にベンフィカ移籍に迫っていたが、フランクフルトのオリバー・グラスナー監督からの説得をうけて残留。現行契約が来年6月に満了を迎える中、英メディア『スカイスポーツ』は先月はじめに「フランクフルトが2025年6月までの2年契約延長を打診。チーム内最高額となる年俸を提示した」と報道。ドイツ紙『ビルト』は選手サイドも契約延長に前向きと伝えていた。

　ただ一方でエバートンやリバプール、セビージャ、ビジャレアル、ミランなどからの関心が伝えられているほか、一部メディアはカタールW杯終了後の移籍の可能性を指摘。くわえて先月下旬にはドイツメディア『シュポルト1』が「鎌田大地がドルトムントの獲得上位候補に含まれている」と報道。イングランド代表MFジュード・ベリンガム（19）の後釜候補であると見解を示していた。

　そんな中、イギリス人ジャーナリストのピート・オルーク氏が『フットボール・ファンキャスト』のインタビューで鎌田大地の去就報道に言及。

　「エバートンにとっては、難しい取引になるだろう。移籍金はかなり高い。フランクフルトもUEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメント進出によって、それほど売りたがらないだろう」と見解を示した一方で「鎌田大地は本物のプレーメーカーだ。エバートンの中盤をレベルアップさせることができる選手であることは間違いない」と同選手のクオリティを高く評価している。

　鎌田大地は攻撃陣の主力選手として、昨季のUEFAヨーロッパリーグ優勝に貢献。今季もここまでブンデスリーガ12試合の出場で7ゴール3アシストをあげているほか、UEFAチャンピオンズリーグ・グループステージでも全6試合出場で3得点。カタールW杯日本代表でも攻撃陣の中心選手として、期待を寄せられている。